サビで膨らんだユニットバス(風呂)の壁をパネルで補修

ユニットバス内部の壁は樹脂製素材と鋼板(金属製)材質のものに分けられます。後者の場合は、経年とともに壁の下部がサビて壁の表面が膨らむことがあるのです。

壁の膨らみ

膨らむとデコボコした見た目になるのが特徴で、このデコボコした壁はそのままにしておくと、やがて穴が開くことがあります。穴が開くと、その部分から水が浸入するため、腐食にもつながり資産価値も下がるでしょう。このようなことがないように、早急に修理をするのがおすすめです。

今回は、ユニットバス内の壁のサビによる膨らみと修理ついて解説します。

当社が実際におこなった補修事例も記載したので、参考にしてください。

ユニットバスの壁

現在ユニットバスを設置する際に採用される内部の壁は、樹脂製品がほとんど。しかし、20年以上前までは金属製の壁が主流だったのです。つまり20年以上前に建てられた物件であれば、ユニットバス内の壁は樹脂製ではなく金属製の可能性が高いと言ってよいでしょう。

我が家のユニットバスが金属製が樹脂製かわからない…という方に、おすすめの方法があります。磁石をご用意ください。そして磁石を風呂場の壁に近づけてみましょう。壁にくっつく場合は、金属製です。

金属製の場合は、冒頭でも記載したように内部にサビがついている可能性があります。このサビですが、ていねいに壁の掃除をしていても発生します。壁の表面を見て、ボコボコしていないかチェックをしてみてください。場合によっては壁の表面が盛り上がって、一部が剝がれていることもありますが、この場合はサビがどんどん広がる可能性があるので注意が必要です。

膨らんだ壁の修理方法

すでに記載したように、金属製の壁の場合はサビが付着することがあり、もろい状態になっていることもあり得ます。風呂掃除で壁をスポンジでこすると穴が開くことや、壁の表面がぽろっと剥がれることもあるでしょう。手足が軽く当たっただけでも、壁に穴が開くこともあるほどです。穴が開くと見栄えが悪いだけでなく、水漏れがします。

そこでおすすめなのが、ユニットバスの壁の表面が膨らんできたタイミングで補修をすることです。穴が開く前にぜひ対処しましょう。

主な補修の方法は次のとおりです。

  • 壁の上から下まで全体に新しい壁材を貼る方法(全体的な補修)
  • 壁の膨らんだ箇所のみを補修する方法(部分的な補修)

お客さまのご希望に応じた補修をいたしますが、サビの状況によってはやむなく全体的な補修をおこなうこともございます。いずれにせよ、事前に修理費用の見積金額や修理方法をご案内した上で作業をいたします。

ユニットバス壁の補修事例

ではここからは、当社が実際に対応したユニットバス内壁の補修事例をご紹介いたします。

不動産オーナーさまから、「空き部屋になっているユニットバスの壁の補修をしてほしい」とのご連絡がありました。くわしい事情をお聞きしたところ、壁の表面がデコボコしているそうです。このオーナーさまは、このデコボコの原因がサビだとネットの検索結果から知ったとのこと。そして、放置していると壁に穴が開くリスクを知り、早めに補修しようと当社にご連絡くださったのでした。ちなみに以前にもこのオーナーさまの物件で修理をしたことがあり、今回はリピートでのご依頼です。ありがとうございます。

修理費用を概算でお伝えしましたが、実際に現地で見ないとわからないこともあると、オーナーさまには事前にお伝えいたしました。今回は不動産オーナーさまのお立合いのもと、修理をします。

壁の補修

上の画像がユニットバス内の壁です。

オーナーさまが言うように、たしかにデコボコしていました。見たところ、今回のユニットバスの壁は金属製で、内部にサビが出ていることが判明。オーナーさまによると、25年以上前の物件とのことです。

オーナーさまと相談した上で、今回は壁全体ではなく部分的な補修をすることにいたしました。修理費用の見積もり金額や具体的な作業内容をご案内したところ、オーナーさまがお申込みをしてくださったので、すぐに補修作業を開始します。

壁の修理

上の画像は、壁のデコボコしている部分の表面を剥がした様子です。ご覧のとおり、内部までサビが広がっていました。サビを取り除き、補修をしていきます。

ユニットバスの壁補修

上の画像が補修後の壁の様子です。先述したように、全体ではなく壁の一部(サビがある部分)のみの補修にしています。

仕上がりの状態をオーナーさまに確認していただき、ご納得いただけました。

補修した壁の耐久性

サビによってユニットバスの壁がデコボコしたときに補修をするとよいと記載しましたが、耐久性が気になるところです。せっかく補修をしてもすぐにまた劣化をすればお金をかけた意味がないと思う方も多いでしょう。

1つ前で紹介した修理事例のように、壁に補修用のパネルを貼り、そのまわりをコーキング処理した補修方法では、将来的に目地(隙間・つなぎ目)が切れてしまい水が浸入する可能性があります。

ユニットバスの風呂の壁を補修しても、永久にサビが出ない、劣化しないというわけではありません。

目地から水が入れば壁が劣化するため、そうならないように定期的に点検する必要がございます。また、目地が切れた場合は、可能な限り早急に目地にコーキングを注入して塞ぐ必要性もあるのです。この場合は、補填用のコーキングを使うのが一般的で、市販の商品もありますが、水漏れリスクを減らすためプロに依頼することをおすすめいたします。補修した壁のメンテナンスもお気軽に当社までご相談ください。

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