洗濯ホース付け根からの水漏れを修理
洗濯機と水栓(蛇口)を繋げている給水ホースの付け根部分から水が漏れることがあります。その原因の多くは、洗濯ホースの劣化か水栓本体の劣化です。水漏れは放置しても直らないので、なにかしらの対処が必要です。
そこで今回は、洗濯機のホースの付け根から水漏れがするトラブルの修理について解説します。
洗濯ホースの劣化による水漏れ
洗濯機の上にホースがついていることを多くの方がご存じでしょう。洗濯機は水を使いますが、その水はどこかから湧き出るわけではありません。蛇口から給水する必要があるため、ホースを取り付けているのです。
洗濯ホースは使用していると劣化する、いわゆる消耗品と考えてください。使用状況によっても異なりますが、一般的には6年から7年以上が経過すると、ホースが劣化して付け根から水が漏れることがあります。
どんな洗濯ホースでも一定年数以上が経過すると劣化して接続部からの水漏れが生じる可能性があることをご認識ください。
ホースが劣化をして水が漏れてきている場合は、新しい洗濯ホースに交換して対応します。
なお、洗濯ホースはメーカーによって値段が異なりますが、ほとんどが3,000円以下です。
参考:自動洗濯機給水ホース | 商品のご案内 | SANEI|デザイン性に優れた水まわり用品、水栓メーカー
埋め込み水栓の劣化による水漏れ
洗濯蛇口が埋め込み水栓の場合は、埋め込み水栓そのものが劣化をしていて水が漏れている可能性も考えられます。
まず、埋め込み水栓について解説します。
【埋め込み水栓とは】
埋め込み水栓とは、壁に埋め込まれるかたちで設置されている洗濯水栓のこと。
洗濯水栓には複数の種類があり、単水栓、2ハンドル混合水栓、埋め込み水栓などがあります。
単水栓や2ハンドル混合水栓は、壁から飛び出して設置されているのが特徴で、一般的な蛇口の形状をしています。それに対して、埋め込み水栓は壁に埋め込まれているため、出っ張りが少ないのが特徴です。
上の画像が、洗濯置き場の埋め込み水栓です。
このようなタイプの洗濯水栓は、TOTO、SANEI、TBC(タブチ)などから販売されていますが、わざわざメーカー名まで覚えていただく必要はありません。
メーカーは違っても、埋め込み水栓の基本構造はどれも似通っていて、水漏れの原因もメーカー差はほぼありません。
埋め込み水栓の劣化についてくわしく見てみましょう。
埋め込み水栓の本体に問題が発生して水漏れがする原因は主に次の2点です。
- ノズル部の劣化
- バルブパーツの劣化
【ノズル部の劣化】
洗濯ホースは埋め込み水栓のノズルに接続しています。ノズルとは、ゾウの鼻のような形状の接続部のこと。このノズルは劣化をします。外的な力が加えられることで変形し、さらにメッキが剥がれることも。メッキが剥がれれば、表面に微細な凹凸が生じるため、水が漏れます。
点検でノズルの劣化が見つかった場合は、新しいノズルに交換をして水漏れを直すことが可能です。メーカーや型番によって規格が異なるため、埋め込み水栓に適合したノズルを選ぶ必要があります。
【バルブパーツの劣化】
バルブは聞きなれないワードと言えるので、解説します。バルブとは、液体を流したり、止めたり、制御したりするために流路を開閉することができる機器のこと。この説明だとわかりにくいかと思います、ここでは「バルブ=弁」だと思っていただいてかいまいません。(厳密にはバルブと弁は若干異なります)
埋め込み水栓のバルブは、パネル内部、つまり壁に埋め込みされている内部にあります。そのため日常生活ではバルブを目にすることはありませんが、こちらはとても重要なパーツです。バルブに不具合が生じると、吐水・止水に影響が出ます。
このバルブもご多分に漏れず経年劣化をします。劣化したバルブを使用することで、水が漏れるのです。
また、埋め込みパネルのレバーハンドルが固着(かたくつくこと)することもありますが、この原因もバルブパーツの不具合が深く関係しています。バルブパーツに劣化がある場合は、新しいものに交換することで水漏れが直ります。
埋め込み水栓の水漏れ修理事例
では、ここからは当社が実際におこなった洗濯水栓の水漏れ修理事例を紹介します。
お客さまから「洗濯蛇口から水が漏れているので、修理に来てほしい」というお電話がありました。すぐに現場に急行をして、お客さまからくわしい事情をお聞きします。
お客さまによると、いつものように洗濯機を運転させたところ、ふと見たら洗濯蛇口の付け根から水が漏れていることがわかったそうです。洗濯置き場の壁に水が染み込むとシミになってしまうのでは…と感じたお客さまはすぐに当社に電話をしてくださいました。過去にトイレ修理をしたことがあったので、リピートのご依頼です。ありがとうございます。
お客さまの許可を得て、点検をします。
今回のお客さまの洗濯水栓は埋め込み水栓で、お客さまが言うように付け根から水が漏れていました。
埋め込み水栓のパーツに不具合があることが予想されたので、パネルを取り除いて内部を点検をします。
点検したところ、ノズルに劣化があることが判明したので、お客さまにお伝えしました。さらに、ノズルを交換すれば水漏れが直ること、修理費用の金額見積もりをご案内したところ、同意をしていただけたので修理を開始します。
埋め込み水栓の内部のノズルを取り外して、事前に用意していた適合する新しいノズルを取り付けます。洗濯水栓を元通りにして、蛇口から水を出してみて水漏れがないか確認したところ、特に問題はありませんでした。止水も問題なくできています。
単水栓と混合水栓の劣化による水漏れ
先述したように、洗濯水栓には単水栓と混合水栓もあります。
単水栓や混合水栓でも、ホースの付け根から水が漏れることがあるのです。
単水栓・混合水栓のホースの根元から水が漏れる原因は、埋め込み水栓と同様で、使用しているパーツの劣化と言えます。
当社は埋め込み水栓だけでなく、単水栓や混合水栓の修理もしております。多くの場合は、劣化しているパーツを交換するだけで水漏れ修理ができるので、わたしたちにお任せください。(劣化具合によっては、パーツの交換ではなく蛇口そのものの交換を提案することがあります)
お申込み方法
水漏れの状況がわかるように、洗濯水栓の画像を撮影して当社のメールフォームより送信してください。
画像の送信ができない場合は、当社にお電話をお願いします。
必要に応じて現状をお伝えしていただくことがあるので、ご協力ください。
【関連ページ】
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