ドラム式洗濯機設置時に埋め込み水栓の高さをあげる方法
ドラム式洗濯機を購入して、いざ設置しようとすると洗濯水栓の蛇口が低くて置けないことがあります。この場合は、新しいドラム洗濯機を諦めるのではなく、洗濯水栓の高さを上にあげる方法をご検討ください。
今回は、ドラム式洗濯機を設置するために埋め込み水栓の高さをあげる方法を紹介いたします。
そもそもなぜ埋め込み水栓の高さをあげるのか
(埋め込み水栓シンプレットの画像)
タイトルや見出しにある「埋め込み水栓」は、洗濯機の壁に埋め込まれるかたちで設置されている水栓のことでSAN-EIシンプレットやTBC水栓などがあります。
ドラム式洗濯機を設置するときに、なぜ埋め込み水栓の高さをあげる必要が出てくるのかを解説します
製品ごとに個体差はありますが、一般的に縦型洗濯機とドラム式洗濯機では高さが異なります。ドラム式洗濯機の方が高さがある、つまり背が高いことがほとんどです。今まで縦型洗濯機を使用していて、新たにドラム式洗濯機を設置しようとすると、埋め込み水栓から出ているホースや、その付け根部分がドラム式洗濯機に当たってしまい、設置できないことがあるのです。
また、ドラム式洗濯機は新型が発売されるたびに高さが高くなってきており、現状の洗濯水栓では高さが足りないこともあります。
水栓の高さが足りないと洗濯機の搬入業者は設置できないから、と持ち帰ってしまうこともあるのです。
ギリギリで設置できたとしても、すすぎや脱水で洗濯機は揺れるため、それを見越して水栓の高さを上げることが推奨されます。
埋め込み水栓は壁ピタ水栓への交換ができない
洗濯水栓には複数の種類があり、一般的な洗濯用単水栓をご使用中の場合は下の画像の壁ピタ水栓cb-l6に交換することで洗濯給水ホース接続部の高さを上げることができます。
とても便利な壁ピタ水栓ですが、構造上の問題で埋め込み水栓には取り付けることはできません。
埋め込み水栓を取り外し高い位置に別の水栓を取り付ける
1つ前のセクションで、埋め込み水栓に壁ピタ水栓はつけられないと記載しました。
ではどうやって埋め込み水栓の高さをあげるのか…、ドラム式洗濯機は諦めなければいけないのか…と思う方もいるでしょう。
ご安心ください、埋め込み水栓の高さはあげることができます!
その方法は、埋め込み水栓を壁から取り外して、埋め込み水栓がもともとあった位置よりも高いところに、新たに別の水栓を取り付けることです。
ポイントは、この「別の水栓を取り付ける」ということ。
別の水栓というのは、埋め込み水栓ではなく、壁から飛び出しているタイプの水栓です。
たとえば、次の画像の蛇口を取り付けることもあります。
上の画像は単水栓です。埋め込み水栓とは違い、蛇口が飛び出していますね。
上の画像は混合水栓で、もともと混合水栓の埋め込み水栓だった場合はこちらのタイプを取り付けることも可能です
このように、別のタイプの水栓を高い位置に取り付けます。
高さあげの作業は、まず埋め込み水栓を壁から取り外します。取り外したら壁の一部を開口(切り取って)給水パイプを上に延長します。必要な高さまでパイプを延長したら、その場所に新しい水栓を設置します。
もともと使用していた埋め込み水栓を取り外すため、壁を開口(穴を開けること)するのが、この高さ上げの特徴です。
壁に開いた穴はどうなるの? と心配される方も多いでしょう。次で解説いたします。
開口した壁の処理
開口した壁はそのままにせず、石膏ボード等でふさぎます。
石膏ボードでふさいだ壁のままでは美観的に問題があるので、何かの処理をするのですが、この何をするかによって費用が異なります。
壁の処理方法によって料金に差があるので、当社からの見積もり金額をご確認ください。概算金額でよろしければ見積り前に電話等でお伝えすることも可能です。
開口した壁の処理方法は、主に次の3種類です。金額は追加料金の目安です。
- 開口部に白色のパネルを貼る・・・・2~4千円の追加
- 開口部にシール壁紙を貼る(ホームセンター等で売っているもの)・・・・2~4千円の追加
- 洗面脱衣所の壁紙を張り替える(1面または4面)・・・19800円から50,000円の追加
洗濯置き場の壁紙が白い場合は、白やそれに近い色のパネルを貼って処理をします。
お客さまのご希望や、状況によってシール壁紙を貼って対処することもございます。
なるべく開口部がわからないようにしたい場合は、壁紙を1面または4面張り替えて対応することも可能です。お客さまのご希望を聞きながら、最適な処理方法をご提案いたします。
工事例
ここからは、当社が実際に対応した修理事例を紹介します。
お客さまから、「洗濯機を新しく買い替えたいので、洗濯水栓の高さをあげてほしい」とのご連絡がありました。お客さま宅に修理訪問をして、くわしい事情を聞いたところ、洗濯機を買い替える予定があるとのこと。
希望するドラム式洗濯機の高さを調べて、我が家の洗濯水栓の高さを計測してみると、新しい洗濯機よりも現状の埋め込み水栓のほうが低く、当たってしまうため当社に水栓の高さあげのお電話をくれました。ありがとうございます。
お客さまに、既存の埋め込み洗濯水栓を取り外して、壁の中にある水道パイプを延長して新しい水栓を取り付ける必要があることを説明。さらに、壁を開口することもお伝えすると、お客さまから作業の同意を得ることができました。費用の見積もりもお伝えして、お客さまから申し込みをしていただきました。
工事を決めてお伺いしました。
上の画像は、高さあげ前の埋め込み水栓です。
埋め込み水栓を壁から取り外し、壁の中に格納されているパイプを延長する工事をしました。
上の画像は、作業途中の様子です。埋め込み水栓を取り外したこと、パイプを延長することで壁に穴を開けました。ここから新しい水栓を設置するため、より目立たない素材で処理していきます。
新しい水栓が設置されました。白色のパネルを貼ることで、開口部をカバーしています。
当社は洗濯水栓の高さあげ作業をしている水道修理業者です。今回は埋め込み水栓でしたが、可能な限りどのような水栓でも高さをあげています。
洗濯機を買い替え予定の方はお気軽にご相談ください。
【参考ページ】
こちらの記事もご参照ください。
壁を開口して洗濯埋め込み水栓の高さ上げ工事
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