壁を開口して洗濯埋め込み水栓の高さ上げ工事
近年は、大型ドラム式洗濯機が多く販売されています。既存の洗濯機と比較すると、大型ドラム式洗濯機は高さがあるため、洗濯蛇口が低くてドラム式洗濯機が設置できない、というご連絡が当社によく来るようになりました。
そこで今回は、洗濯蛇口の高さを上げる工事例をご紹介いたします。
これから新しいドラム式洗濯機を買う予定がある方もぜひご参照ください。
壁を開口して洗濯水栓を20cm高く取り付けた工事例
お客さまから、「洗濯蛇口の高さが低いので上げてほしい」というご連絡がありました。お客さまによると、洗濯水栓は埋め込み式になっているとのことです。ここで埋め込み水栓について解説いたします。ご存じの方は読み飛ばしてください。
【埋め込みパネル式の洗濯蛇口】
上記の画像のような洗濯蛇口を、埋め込み水栓と呼びます。洗濯置き場の壁部に埋め込まれるようにして設置されていて、パネルが設置されているのが特徴です。SANEIシンプレットや、TBCフラットが有名です。シンプルな見た目なことと、省スペースで有効空間が増えることも魅力。このシンプルさから、多くの人に指示されています。
水栓本体が壁内に内蔵されていて、掃除がしやすいのも特徴です。
一般的な洗濯水栓(単水栓など)は壁ピタ水栓と呼ばれる高さ上げることに特化した水栓に交換することで位置を上げることが可能ですが、この埋め込み水栓の場合は壁ピタ水栓の取り付けができないのです。
今回のお客さまは、ネットの情報ですでに壁ピタ水栓が取り付けられないことをご存じのようでした。ちなみに高さ上げをする理由は、洗濯機の買い替えです。事前に希望する洗濯機の大きさを調べて、自宅の洗濯置き場と比べたところ、洗濯蛇口が当たることに気がつかれました。
洗濯機の買い替えで蛇口の高さが低いことがあると注意喚起しているネットの口コミを見たそうで、確認したところ自分にも該当するとわかったとのこと。
あらかじめ洗濯蛇口の高さ上げの費用見積もりをお客さまにお伝えし、申し込みをしていただいてから現場へ工事訪問します。洗濯機置き場に案内していただいたところ、お客さまがおっしゃるように埋め込み水栓でした。
上の画像は、埋め込みパネル式水栓の高さ上げ前の状態です。画像左側に埋め込み水栓です。
洗濯機ギリギリの高さになっていますね。今回のお客さまは、この洗濯機を新しいものに交換するとのこと。しかし、現在の洗濯蛇口の位置では、新しい洗濯機には低すぎて設置できないことがわかったのです。
今回は、高さ上げをするために壁部を開口する必要がありました。開口作業が必要なことや高さ上げの費用見積もりは、すでにご連絡済でしたが、改めて開口作業の案内をして了承を得ておきます。高さ上げの費用見積もりもお伝えしたところ、同意をしていただけました。
どの位置に洗濯蛇口を取り付けるか決めて、お客さまにも確認していただいてから作業をします。
道具を使い壁部を開口して、既存の洗濯蛇口の高さを20センチほど上にあげました。
上の画像は洗濯蛇口の高さを上げる工事中の状態です。洗濯機を移動させた状態で撮影しています。工事完了時には20センチほど蛇口の高さが上がったので、これで新しい洗濯機が置けるはずです。
後日、お客さまから「新しい洗濯機を置くことができた」と喜びのご連絡がありました。
【壁部の開口について】
先述したように、壁ピタ水栓取り付けることで、洗濯蛇口の高さを上げることができますが、洗濯蛇口のタイプによっては壁ピタ水栓が取り付けられないこともあります。埋め込みパネル式の水栓がまさにそうで、壁ピタ水栓の取り付けに向いていないのです。
この場合は、元の洗濯水栓の高さを根本から上げるしかありません。
まず壁部を開口し、給水パイプを上に延長して水栓の高さをあげます。作業後は壁部を元に戻します。
賃貸物件にお住まいの方は、管理会社やオーナーさまに確認をしてからご依頼していただくことをおすすめいたします。許可を得ないまま工事をすると、トラブルになる可能性もあり得るのでご注意ください。
壁部を開口して洗濯蛇口の高さを上げる場合は、制限なく高さを上げることが可能です。30センチほど洗濯蛇口を上げることもできるので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
工事にかかる費用・料金の目安
一般的な単水栓の洗濯蛇口を壁ピタ水栓に交換する料金は、19,800円です。
このページで紹介したような埋め込み水栓の場合は、一度洗濯水栓を取り外してから壁を開口して高さを上げる作業が必要で、工事料金は55,000円からとなります。
取り付ける洗濯水栓のタイプ、給水パイプの種類、開口した壁の復元方法によって料金が異なります。作業前に工事費用の見積もり金額をお客さま宛にお伝えしますので、内容のご確認をお願いします。見積もり金額にご不明点があれば、何なりとご質問ください。
洗濯機を新しく購入する際は、高さや幅を測定してから購入することをおすすめいたします。あまりにもギリギリの幅だと、脱水時に振動した際に壁に当たります。洗濯蛇口の位置も考慮しましょう。洗濯蛇口が低くて設置できないと、搬入業者が持ち帰ってしまうこともあるので、ご注意ください。単水栓であれば、壁ピタ水栓を購入し、DIYで高さ上げをする方もいますが、DIY作業中の水事故も後を絶たないくらい多発している様です。
壁ピタ水栓工事も、壁を開口しての蛇口の高さ上げ工事も当社で対応していますので、まずはお気軽にお問合せください。
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