水を流してもトイレットパーパーが流れないで残る原因と修理
いつものようにトイレの水を流しても、トイレットペーパーが流れて行かない経験をしたことはありませんか。10年以上使用しているトイレでこのようなトラブルが生じやすい傾向にあります。
そこで今回は、トイレットペーパーが流れて行かない原因と対処法について解説いたします。さらに当社がおこなった修理事例も記載したので、ぜひご参照ください。
トイレットペーパーが流れない原因
トイレットペーパーを多く流し過ぎると、トイレが詰まって流れなくなります。
その場合はご家庭用のラバーカップと呼ばれる道具を使って直すことができることはご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。
このページではそれ以外の原因でトイレットペーパーが流れないケースについて書いていきたいと思います。
そもそもトイレは水によってペーパーと排泄物を押し流す仕組みとなっています。排泄物やトイレットペーパーがスムーズに流れて行かない場合、考えられる原因は次の2つです。
- 瞬間水量が足りない
- 水の流れる速度が遅い
では、ここからくわしく見ていきましょう。
流れる瞬間水量が足りない原因
トイレタンクには、洗浄するために必要な水が十分に溜まっています。しかし、不具合が生じて便器には水が少しずつしか流れて行かないことがあります。
トイレタンクの水が少量ずつしか流れない原因は、パーツの劣化や不具合です。具体的には次の不具合が考えられます。
- トイレタンク弁部の故障
- 通水経路(トイレタンクから便器まで)の不具合
原因に見合った修理が必要です。
しかし、なぜ水が少量だとトイレットペーパーが流れて行かないのでしょうか、具体例を挙げて解説いたします。ご存じの方は読み飛ばしてください。
【瞬間水量が少ないとペーパーが流れない理由】
バケツにたっぷりと水を入れたとしましょう。この水を3秒かけて便器に流せば、トイレットペーパーや排泄物も一緒に流れていくことがわかるかと思います。しかし、これを15秒かけて流すとどうでしょうか。ゆっくりと流すため勢いが弱く、トイレットペーパーや排泄物が残る可能性が高いのです。
つまり、1秒あたりに流れる瞬間的な水量が少ないためにモノを運ぶ水力が不足している状態です。
これは想像が容易につくかと思います。
この仕組みと同様に、トイレタンク内の水が便器に流れ落ちる勢いが弱いと、トイレットペーパーが流れなくなります。
また、タンクレストイレの場合は、給水経路のつまりや電磁弁の故障が原因となり、水の勢いが弱くなることがあります。
水の流れる速度が遅い
水の流れる速度が遅いことと、水の流れる量が少ないことの違いがわかりにくいかと思います。やや踏み込んだ内容となるので、お付き合いいただける方のみお読みください。
水の流れる速度が遅いことでも、トイレットペーパーや排泄物がスムーズに流れにくくなります。これは給水経路ではなく、排水経路の不具合が原因です。
便器に大量に水を流したところで、便器内や排水管内につまりがあれば、空気圧の抵抗により流した水が戻ってくるのです。そのため、水の流れる速度が遅くなり、スムーズにトイレットペーパーなどが流れていきません。
原因は便器内や排水管内のつまりなので、点検をしてつまりがあれば取り除きます。
毎日のようにトイレを使用していると、便器内や排水管内に付着物が生じることがあるため、定期的にメンテナンスをするのがおすすめです。
ここで当社が実際に対応した修理事例をご紹介します。
【修理事例】
お客さまから「トイレットペーパーが流れて行かないので修理に来てほしい」と連絡を受けて修理訪問をした事例です。点検するとたしかにトイレットペーパーがなかなか流れません。くわしい原因を見たところ、固形物によるつまりがありました。
お客さまに修理費用の見積もり金額や修理方法をお伝えしたところ、申し込んでいただけたので、作業を始めます。今回は便器を床面から取り外し、つまりの原因となったものを取り出しました。
何がつまっていたかは割愛いたしますが、取り出したあとに水を流したところスムーズです。トイレットペーパーも問題なく流れていきました。
トイレットペーパーや便を流す方法
ここからは、トイレットペーパーや便などの排泄物を流す方法をご紹介します。
そもそもトイレットペーパーが流れないつまりは、複数のパターンがあります。
- 毎回のように流れない
- 数回に1回の頻度で流れない
- トイレットペーパーがクルクルと回り、最後まで流れない
などです。
毎回のように流れないつまりであれば、瞬間水量が不足していることが考えられます。
この場合は、バケツでの洗浄がおすすめです。
【バケツ洗浄】
6リットルの水が入るバケツを用意し、トイレ便器に直接流しましょう。水は2~3秒ほどで流すのをおすすめします。ゆっくりと流してもトイレットペーパーが流れて行かないことがあるので、ご注意ください。浅瀬に水を流すと、床に飛び散ります。予防として床にビニールシートや新聞紙を敷くのがおすすめです。
便器に固形物を流した記憶や形跡がない場合は、ラバーカップの使用もおすすめです。ラバーカップとは柄の先端にゴム状のお椀がついている修理道具のことで、500円から1,000円で購入ができます。大型ドラッグストア、大型スーパー、ホームセンターで売られているので探してみませんか。
ラバーカップには、洋式便器用・和式便器用があるため、ご自宅のトイレの形式(現代では洋式が一般的です)に合うラバーカップをお選びください。ラバーカップの説明書があればその内容に従い使用しましょう。
修理のお申込み
当社はトイレットペーパーが流れて行かないつまりの修理をしている水道修理業者です。
ここで紹介したようにペーパーが流れて行かない原因は、複数あります。その原因によって修理方法が異なるため、費用にも差がでてきます。現場を見てからではないと正確なお見積り金額を出せないこともあるので、ご理解をお願いします。
まずは、つまりの症状などを当社までお伝えください。可能であれば、便器とタンクのメーカー・品番もご連絡ください。
トイレが故障している場合は、トイレの修理をし、排水管につまりがある場合は、つまりを取り除く作業をします。またトイレの交換もしておりますので、修理をするのではなく新しいトイレに交換をご希望の方もぜひお気軽にお問合せください。
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