床下に溜まった水のくみ出し排水と漏水修理
自宅の床下で漏水(水もれ)が発生した場合は、戸建住宅もマンションも床下に水がたまるのですが、床下は見えないため気がつくまでに時間がかかることが珍しくありません。
中には数か月前から水が溜まっていたと追われる症状が出ているお宅もあり、白アリ駆除や木部の入れ替えリフォーム工事など多額の修繕費用がかかるケースもあるので注意が必要です。
室内のフローリングが柔らかく感じる、ギイギイと音がする、室内の湿度が上がったなどの症状があれば、床下で漏水している可能性があります。
そこで今回は、床下に溜まった水のくみ出しと漏水修理をした事例を画像を用いてご紹介いたします。
床下に水がたまっているおそれがある方、床下漏水の修理業者を探している方は、参考にしてみてください。
床下に溜まっている水を抜く作業
当社は、建設現場などでの雨水や汚水のくみ出し作業に使用されるような高機能くみ上げポンプを所有しております。
一般的な汲み上げポンプと比較すると汲み上げ深さに違いがあり、汲み上げ作業後に残る水量が少ない特徴があります。ここからは実際に当社がおこなった修理事例をご紹介いたします。
新規のお客さまから「キッチンの床下収納を開けたところ、床下に水が溜まっているので修理に来てほしい」とのご連絡がありました。
電話でくわしくお話を聞いたところ、床下には4センチから5センチの水が溜まっている状態だそうです。
お客様宅に到着後、お客さまから許可を得て床下の点検をしました。
見たところ、たしかに床下に約4~5cmの水が溜まっています。
まず、床下に溜まった水をくみ出す必要がありました。お客さまに水のくみ出しが最初に必要なことをお伝えして、汲み出しによる水抜き費用の見積もりを提示。すぐにお客さまから同意をしていただけたので、作業に入ります。
持参していた汲み出しポンプを使用して、水を抜いていきます。
今回は15分ほど作業をしたところで、大半の水を排出することができました。
水が抜けたので、ここから今回の水漏れ原因を調べて、修理をしていきます。(水を抜いただけでは、また水が溜まってしまう可能性が高いため)
床下に水が溜まる原因
床下に水がたまる原因は次のようなものが挙げられます。
- パイプの穴あき、破損による漏水
- パイプの抜けによる漏水
- 排水つまりによる排水のオーバーフロー
上記の他に、川の氾濫など自然災害によって床下に水貯まることもあり得ます。
排水は排水管と呼ばれるパイプを通って下水に流れていきますが、このパイプは経年劣化をすることで、破損や穴が開くことがあるのです。また、パイプの接続部が抜けてしまうことも。このことが原因で水が漏れて、漏れた水が床下に溜まり、床下漏水に発展します。
また、排水つまりから、床下に水が溜まることもあるのです。
つまりと漏水は真逆に感じるかもしれませんが、密接に関係しています。その理由を解説いたしますね。
キッチンや風呂場などの排水がつまることで、水が流れなくなります。キッチンシンクに水が溜まって流れない経験をした方も少なくはないでしょう。キッチンや洗面所の排水がつまると、ジャバラホース接続の場合は逆流した排水がパイプ接続部から漏れだします。この漏れだした水が床下に溜まると、今回のような漏水が発生するのです。
さて、今回のお客さま宅の床下水漏れ原因を調べるべく、くわしく点検いたしました。
その結果、今回は、風呂場排水のつまりによるオーバーフローが原因であると判明。
風呂場のつまりも経験したことがある方はいるかと思います。髪の毛や皮脂などが溜まると、水が流れなくなりますよね。
このままつまりを放置していると、排水があふれてしまいオーバーフローが発生するのです。
これは排水設備の仕様によっては起こり得る症状で、どのお宅でも起こるということではありません。
オーバーフローした排水(あふれた排水)が漏れ出す隙間がある設備にのみ起こる症状と言えます。ちなみにオーバーフロー(overflow)とは、水があふれるという意味です。
風呂場排水パイプの接続部から排水が漏れて、それが床下に溜まってしまったとわかりました。
今回のお客さまの家は、建築後16年が経過していました。排水管内部の付着物がたまっていたのでしょう。
お客さまが床下漏水に気が付いたきっかけは、キッチンの床下収納からでしたが、実際はキッチンの床下だけでなく、1階の床下全体に4センチから5センチの水が溜まっている状態でした。
まず、お客さまに風呂場排水が原因で床下漏水が発生したことをお伝えします。修理のためには風呂場排水つまりを解消させる必要があること、通水経路をふさぐ必要があることをお伝えしました。
もしも、次回もまた排水つまりによる漏水があった場合、今回のように床下に水が流れ込まないために、通水経路をふさぐ必要があったのです。
修理費用の見積もり金額も提示したところ、すぐに申し込みをしていただけたので、作業に入ります。
持参していた修理道具を使用して、風呂場排水つまりを直しました。作業後に水の流れがスムーズなことをお客さまと一緒に確認します。さらに、通水経路をふさいでいきます。床下部分の狭いところで作業をしました。
これで、もしもまた同じような水漏れが発生しても、被害は最小限になるでしょう。
床下の水がくみ出せたこと、風呂場排水つまりが解消されたことをお客さまに確認してもらい、修理完了です。床下で水漏れが発生している可能性があるときは、どうぞお気軽にご相談ください。
素早く乾燥させることが重要
今回お客宅の床下漏水の修理は完了していますが、大切なことがあるのでご紹介いたします。
木造住宅の場合は、水に弱いのが特徴です。今回のような床下漏水が発生した場合は、速やかに乾燥させる必要があります。
床下に溜まっていた水を抜いた後は、送風ファンなどで床下の空気を循環させて湿気を取り除き、可能であればミケブロックなどの防蟻剤を撒いておくと安心です。
ミケブロックは、ホームセンターやネットショップ等で売られています。原液は20倍希釈の仕様なので、薄めて使用するか、薄めた液体を購入して噴霧器で木部全体に吹きかけるとよいと思います。床下に入れない場合は専門業者に相談させるとよいでしょう。
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