ユニットバス内のジャニスL-410(L-411)洗面ボウル交換
この場合は新しい洗面ボウルへの交換がおすすめです。
今回は、ユニットバス内の洗面ボウルJanis L-410の交換工事例を解説します。
なお、今回の洗面ボウルは本文でも記載していますが、廃番となった商品でした。廃番となった洗面ボウルを交換したい方はぜひ参考にしてください。
Janis L-410(L-411も同系)洗面ボウルを交換
「3点式ユニットバス内にある洗面ボウルが割れたため、新しいものに交換したい」という問い合わせがありました。
洗面ボウルは陶器でできているため、割れることがあります。ドライヤーの落下などでひびが入ることや割れることは、珍しいことではありません。ひび割れや割れがある状態で使用を継続していると、水が漏れることもあります。破損が進んで怪我をするおそれもあるので、新しいものに交換することをおすすめします。
また触っていないのに急に落ちてしまうこともあります。この場合は洗面ボウルの取り付け部の壁に問題があるので、壁を補強してから洗面ボウルを取り付けなおす作業が必要です。
お客さまからの情報だと、今回の洗面ボウルには「Janis L-410」と書いてあるとのことでした。
(ちなみにL-411と書いてある洗面ボウルと同系です)
この「Janis」は「ジャニス」と読み、これはメーカー名です。「Janis L-410」は、ジャニスの洗面ボウルの品番ですが、こちらはすでに廃番となっている製品でした。
【廃番とは】
廃番とは、すでに製造が中止された商品のこと。メーカーでは作られていないため、取り寄せることができません。
今回は、お客さまに「Janis L-410」が廃番になっていることをお伝えし、適合する別メーカーの商品で対応する方法があることをお伝えしました。お客さまから同意を得られました。交換工事費用の見積もりも案内したところ、申し込みをしていただけたので、別メーカーの洗面ボウルを取り寄せて、後日交換をします。
別メーカーの洗面ボウル(洗面器)が届いて、お客さまのご都合がよい日に交換工事訪問をしました。
上の画像は、今回の現場の写真です。洗面ボウルが大きく割れているのがわかるかと思います。
お客さまによると、物をぶつけてしまい洗面ボウルが割れたとのこと。怪我がなくてよかったです。
すでに交換工事の見積もり金額をお伝えし、お申込みいただいていましたが、念のため再度金額をお伝えしてお客さまの意向を確認し、交換をしていきます。
また、洗面ボウルと同時に排水パイプも交換します。
排水パイプにも規格があり、洗面ボウルとセットで交換する必要があるのです。
上の画像が、交換前の排水パイプです。排水パイプも経年で劣化をし、パイプのつなぎ目部分から水漏れする危険性もあります。
洗面ボウル、排水パイプを取り外し、適合する別メーカーのものを取り付けました。
上の画像が交換後の洗面ボウルです。
当然ながら、新品なので見た目が非常にきれいですね。洗面ボウルが新しくなっただけで、室内の清潔感が増したように感じられます。
ちなみに水栓も新しくなっています。
お客さまは、ハンドルが若干かたく感じていたそうで、新しくなって喜んで頂いた様子でした。
交換後のハンドルのかたさを確認していただいたところ、問題ありませんでした。
排水パイプも新しくなっています。洗面ボウルの排水パイプには、髪の毛や石鹸のカスなどがたまりやすく、それが原因でつまることがあります。また排水パイプに使用されているパッキンの劣化が原因で、先述したようにパイプのつなぎ目から水が漏れる可能性も…。
今回のように排水パイプを新しくすれば、しばらくの間は水漏れや排水つまりのトラブルは生じなくなるでしょう。
交換工事後に、お客さまに水栓の吐水・止水をしていただき、問題なく使用できること、パイプからの水漏れがないことを確認してもらいました。バスタブへ入る際にも、洗面ボウルが邪魔になることはないはずです。
今回のように廃番品だと、他社さまから交換を断れることもあるようです…。商品が取り寄せられないことと、適合品がわからない場合は仕方ありません。
当社は廃番でも可能な限り対応しています。適合品を調べて対応しているので、他社さまから断られた方も諦めずにご相談ください。
適合品とは?
適合品について解説します。
ここで言う適合品とは、まったく同じ商品ではないものの、同一商品と同等の安全性を有して使える商品のことです。
廃番の場合は適合品で対応しますが、適合する製品は非常に少ないと言ってよいでしょう。廃番ではなく、現在も製造中の洗面ボウルを交換する場合は、適合品ではなく同一のものに交換することをおすすめします。
ここからはやや専門的な内容になりますが、洗面ボウルの設置について解説します。
【金具の固定が必要】
3点式ユニットバス内に洗面ボウルを設置するときは、まず壁にハンガー金具を取り付けます。金具で固定してから洗面ボウルをハンガーに引っかけて設置するのです。
その後に、金具で洗面ボウルを固定して、排水管を調整しながら設置すると交換工事完了です。
3点式ユニットバスの壁の中は空洞ですが、ハンガー金具固定箇所と固定金具取付箇所にだけ壁の中に木材が入っています。これは木材がないと取り付けビスが効かず金具が取り付けられないからです。
【木材の位置と洗面ボウルの仕様の適合が必要】
固定用木材は一部にしかなく、その他の場所は空洞なので、洗面ボウルと仕様が合わないと交換することができません。
どういうこかと言うと…新しい洗面ボウルに交換するために金具を取り付けようとしても、適合しないと金具を取り付けるべき箇所に木材がなく、固定できないとうことです。
固定金具がない場所にビス止めをして取り付ける場合は、洗面ボウルが落下して割れます。(洗面ボウルは重量があります)これは怪我のおそれもあるので、壁の木材の位置と洗面ボウルの仕様は事前に調べておく必要があります。
【排水パイプの適合性も重要】
さらに、排水パイプの長さや奥行き寸法が合っていることも交換に重要です。サイズが合わないと取り付けができないのです。
極端な例ですが、排水パイプが床についてしまう、壁に当たってしまえば設置できないのは明らかですよね。ここまでのことは現場では起こり得ませんが、事前に排水パイプのサイズも考慮して適合品を選ぶ必要があります。
排水パイプの長さや奥行きといったサイズと、壁の木材と洗面ボウルサイズの位置関係がすべて適合する製品は、非常に少ないと言えます。
今回は廃番で適合品の対応となりましたが、もともとの製品がまだ製造されている場合は、他メーカーではなく既存の製品を取り寄せて交換することをおすすめします。
【参考ページ】
こちらのページもご参照ください。
洗面所の排水パイプ・配管の交換にかかる費用・料金
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