引っ越し時の水まわりトラブルあるある
住民基本台帳人口移動報告をもとに調べると、3月は引っ越し件数が他の月よりも多くなっています。4月が入学・入社の時期だからでしょう。
今回は引っ越しに焦点を当てて、引っ越しで起こりがちな水回りのトラブルを紹介します。
洗濯蛇口と洗濯ホースの水漏れ
引っ越し後に洗濯機を設置したあとに、洗濯蛇口や洗濯ホースからの水漏れが生じることがあります。
引っ越し業者とは別の業者が洗濯機を設置することがほとんどで、別の業者が来た際に、「水漏れしています」と言われます。
まず、引っ越しのタイミングでの洗濯機の水漏れで考えられる原因を解説します。
【原因1】洗濯給水ホースの劣化
洗濯給水ホースが経年劣化することで、水漏れが生じることがあります。
引っ越し前はまったく問題なく使えていたのに、引っ越し先で急に水漏れを指摘されることもあり得ます。
洗濯給水ホースを外す頻度はあまりないですよね…。蛇口から久しぶりに外すことで、もともと劣化していパッキンなどのパーツが損傷して、水漏れを引き起こすことがあるのです。
もともと劣化していたパーツが、引っ越しで抜き差しなど状態変化が起こったことで水漏れを引き起こした、と言えます。
業者から水漏れを指摘された場合は、劣化した洗濯給水ホースの交換をおすすめします。
【原因2】もともとの水漏れ
管理会社・販売会社によって対応が異なるので、一概には言えませんが…入居者が入る前に、水のトラブルがないかを確認することがあります。
キッチン・洗面台・風呂場の蛇口をひねって確認することはかんたんです。しかし、洗濯機は別です。
洗濯機の蛇口は洗濯機がない状態で蛇口をまわすと、洗濯パン(洗濯機の下にある受け皿のようなパーツ)や床に水が広がるリスクがあります。そのため、管理会社・販売会社のなかには洗濯蛇口にトラブルがないか事前に確認をしていないところもあるようです。
もともと洗濯蛇口がなんらかの原因で水漏れする状態で、そこに入居者が入って洗濯給水ホースをつないだら、水漏れが発覚するということもあるでしょう。洗濯給水ホースに異常がない場合は、管理会社・販売会社に連絡を入れてみてください。もともとのトラブルであれば、会社が対応してくれる可能性が高いです。
洗濯機が設置できない
せっかく引っ越したのに引っ越し業者から「洗濯機が置けません」と言われることがあります。
その原因は複数あるので、一緒に見ていきましょう。
【原因1】蛇口の位置と洗濯機の高さの関係
洗濯機が置けない原因1つめは、蛇口と洗濯機の高さの位置関係です。
洗濯機は水を使うため、洗濯蛇口が設置されています。この蛇口の位置によっては、洗濯機の上部が当たってしまい設置できないことがあるのです。
今回は引っ越しに焦点を当てた記事ですが、洗濯機の買い替えでも起こり得るトラブルだと言えるので、蛇口と洗濯機のそれぞれの高さを事前に調べておきましょう。
これから次の物件を内見する方は、事前に現在使用している洗濯機の高さを計測しておき、引っ越し先の洗濯置き場の蛇口の高さもチェックをして、問題なく洗濯機が設置できるかも確認しておくことをおすすめします。
さて対処法ですが、今よりも背の低い洗濯機に買い替えるのではなく、洗濯蛇口の高さ上げがおすすめです。高さ上げ用のパーツを使用したり、給水パイプを延長したりすることで洗濯蛇口の高さを上げて洗濯機を置けるようにします。当社は洗濯蛇口の高さ上げもおこなっているので、ご相談ください。
【原因2】洗濯給水ホースの接続方法の違い
洗濯機が置けない原因2つめは、洗濯給水ホースの接続方法の違いです。
引っ越し前の蛇口と引っ越し先の蛇口では仕様が異なることがあります。これだと洗濯給水ホースは接続できません。現状の水栓に適合する接続方法で接続パーツで接続しなおすことで対処できます。
水が出ない、お湯が出ない
引っ越し先でさっそくトイレなど水まわりを使おうとしたら、水や湯が出ないこともあり得ます。
引っ越し先へ到着する前に、あらかじめ水道局に連絡をしていない場合は、水が出ない可能性もあるのです。また、給湯器の栓が閉じた状態のままだと湯がでないため、あらかじめガス会社に使用開始の手続き連絡を入れておきましょう。引っ越し日には使用できる状態にしておくことをおすすめします。
トイレの水が流れない
水道元栓が閉じたままだとトイレの水も流れません。またトイレの仕様によっては洗浄レバーがロックされていることもあります。一部の製品では、洗浄レバーを外側に引っ張っるとレバーが回るようになるので、お試しください。
トイレの止水栓が締まっていることはほぼないですが、念のためトイレの止水栓も回してみましょう。(止水栓の回し方の解説は割愛します)
また、引っ越しをして冷蔵庫のコンセントを入れないままだと水がもれてくることがあります。これは冷蔵庫の霜が溶けるから。電源を入れ忘れて(コンセントを差し忘れて)冷蔵庫から水が漏れるトラブルもあるので気を付けましょう。
最後に当社が実際におこなった修理事例を紹介します。
「洗濯機の蛇口の高さ上げをしてほしい」というご依頼が不動産オーナーさまからありました。賃貸物件を借りて入居される方と相談し合い、在宅のタイミングで工事作業に訪問しました。引っ越しをしたものの、現状の洗濯蛇口の位置では洗濯機を洗濯パンの上に置くことができないとのこと。たしかに見たところ洗濯蛇口の位置が低く、洗濯機の上部に当たる状態でした。
今回は不動産オーナーさまが費用を負担することになっていました。念のため、作業方法を入居者さまにお伝えをし、納得していただいた上で作業を開始します。
上の画像は高さ上げ作業をする前の洗濯蛇口です。
今回は壁ピタ水栓と呼ばれる、蛇口の高さ上げに特化したパーツで高さを上げます。
上の画像は壁ピタ水栓を取り付けたあとの様子です。壁ピタ水栓の長さだけ、蛇口の位置が上がりました。これで洗濯機を置いても蛇口が接触しません。入居者さまも安心された様子です。作業の完了報告を不動産オーナーさまに入れて、現場をあとにしています。
引っ越し先という不慣れな環境で修理業者を呼ぶことに不安がある方もいるでしょう。当社は対応地域であれば可能な限り即日対応をしている地元水道工事業者です。なにかあればご相談ください。
【参考ページ】
こちらの記事もご参照ください。
洗濯蛇口(給水栓)の水漏れ修理(東京・埼玉)
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