アメリカンスタンダード(American Standard)製トイレの水漏れ修理事例のご紹介
今回はアメリカンスタンダード社という文字通りアメリカのメーカー製のトイレについて、トイレタンクから便器内に水が流れ続ける水漏れ事例を修理した事例をご紹介します。
参考として、水道局から水漏れの疑いがあった時の対応方法や、トイレタンクの仕組みについて紹介しております。
海外メーカーのトイレ修理を断られた経験がある方は、当社までお気軽にお問い合わせください。
アメリカンスタンダード社
アメリカンスタンダード社とは
アメリカンスタンダード社はアメリカを中心に水回り全般の製品を作っているメーカーです。
日本のメーカーの物とは一風変わったデザインで、異国情緒を家の中で感じることができます。
日本国内でアメリカンスタンダード社のトイレが設置されている場所
数は少ないですが、日本でも設置されているお宅があり、
住宅展示場内のモデルハウスや、マンションの一部に設置されていることがあります。
アメリカンスタンダード社のトイレの修理について
一般にトイレは設置から10年ほど経過すると、
部品の経年劣化等の原因で水漏れをはじめとするトラブルが発生する可能性があります。
もちろん、アメリカンスタンダード社のトイレも例外ではなく、経年劣化によるトラブルが発生するのですが、
海外のメーカーということもあって、修理に使用するパーツが手に入りにくい、あるいは海外からパーツ取り寄せが必要になって修理費用がかさむことが考えられます。
修理業者の中には修理パーツが手に入らないことを理由に修理を断る業者もいるそうで、お困りのお客様から当社に修理依頼のお問い合わせを頂いたこともあります。
当社で修理できない場合と対応方法
当社では市販されている汎用パーツを利用して修理を行うのですが、
トイレの形状によってはパーツが適合せず、修理ができない場合があります。
修理ができるトイレの例はこちらになります。
修理可能なタイプ(トイレタンクの形状が横幅よりも縦に長いタイプ)
修理ができない場合は、別のメーカーのトイレに交換することで問題を解決することが可能です。
なお、当社では「お客様の同意なく」トイレを交換することはありません。
トイレの交換費用の見積もりをご覧になったうえで、ご了承を頂いてから交換を実施いたします。
便器内に水が流れ続けるトイレの修理事例
こちらでは、アメリカンスタンダード社のトイレを当社が修理した事例をご紹介します。
一戸建てにお住まいのお客様から「水道局から『漏水の疑いがあります』といったお知らせが来て、
家の中の水回りを見てみたら、トイレの便器へ水がチョロチョロと流れ続けている」とメールフォームより修理のご依頼がありました。
画像を確認したところ、
トイレタンクの蓋からアメリカンスタンダード社のトイレであること、
汎用品のパーツを使用できるタイプのトイレであること、
上記2点がわかりました。
お客様には修理できる可能性があることをお伝えするとともに、訪問する日時を調整しました。
お客様宅へ訪問し、目視にてトイレの点検を行います。
トイレを見てみるとお客様の申告通り、トイレの便器へ少量の水が流れ続けていました。
本来は一定の水量が溜まった時点でトイレタンクへの給水が止まるのですが、
トイレタンク内に問題が発生したことで給水が止まることなく続いており、溢れた水が便器に流れ込み続けていることは想定できました。
トイレの修理の見立てが立ったところで、お客様に想定される修理の内容と費用の見積もりを作成し、お渡ししました。
お客様からはその場でお申し込み下さったので、作業に取り掛かります。
蓋を取ってトイレタンクの中を確認します。
すると、オーバーフロー管(タンク内が必要以上の水位になったときに、余分な水を便器に排出するための部品)にヒビが入っており、
そこから水が漏れているようでした。
トイレタンクを取り外して、破損したオーバーフロー管を取り外し、
汎用品のオーバーフロー管に交換します。併せて、水位に連動して給水を行う部品(ボールタップ)も交換しました。
部品の交換が完了した後はお客様と一緒にタンクに再度給水し、給水が一定量で停止して、便器に水が流れ込まないことを確認しました。
そのうえでトイレを流してみて問題なく流れることを確認したうえで、数回繰り返して水漏れが再発していないかを確かめました。
結果、水漏れは再発せず、修理が完了したことを確認しました。
「水道局からお知らせもらわないとこんなの気づきませんよ」と確認作業に立ち会ったお客様は、安堵されたような表情で感想を仰っていました。
〇終わりに
今回の記事では、海外のメーカーであるアメリカンスタンダード社のトイレの交換事例をご紹介しました。
海外メーカーのトイレだと修理に必要な部品が無く、修理を引き受けない修理業者もいるようですが、
経験豊富な修理スタッフのいる当社であれば、修理できるトイレがあります。
修理ができないときも、トイレ全体を交換するという方法がありますので、
「アメリカンスタンダードのトイレだからどうにもできない」とあきらめる前に、
当社にお問い合わせくだされば、最適な解決方法を見つける手助けをさせていただきます。
補足.その1 水道局から漏水疑いのお知らせが来た時
水道の検針員は、検針結果が前回の検針時と比較して、使用した水の量が異常に増加していると判断したとき、漏水の疑いを伝える連絡票を投函することがあります。
検針の間で大量の水を使った覚えがない場合は、どこかで水漏れが発生している可能性がありますので、家の中の水回りを確認して水漏れ箇所の確認が必要になります。
また、水漏れを修理した後になりますが、お住まいの地域によっては水漏れによって増加した水道料金の一部を減額する制度があります。
対応範囲については、お住まいの地域の水道局(水道事業者)によって異なるので、当社までお気軽にお問い合わせください。
参考:東京水道局
補足.その2 トイレタンクの給水機構
トイレタンクに水を溜めて流す方式のトイレは、手洗いの有無のような多少の違いはありますが、このような構造になっています。
参考:TOTO株式会社 トイレのしくみ
トイレを流す時には、フロートバルブとレバーが鎖で繋がっており、レバーを回すとフロートバルブが一時的に開いて水が流れます。
水が流れると浮球の位置が下がり、ボールタップに伝えられて給水が始まります。
水位が再度上昇して、一定量を超えると浮球の位置も上がるので、ボールタップからの給水が止まり、トイレを流せるだけの水量が溜まっている状態に戻ります。
オーバーフロー管は、トイレタンク内の部品の破損、例えばボールタップが故障して給水が止まらなくなった時などに、
オーバーフロー管以上の水位を便器に排出してタンクから水が溢れないようにする役目があります。
今回紹介の事例では、このオーバーフロー管にヒビが入ってしまったので、
本来水が排出されない水位の時点で水が排出され、便器に水が流れ続ける事象が発生しました。
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