トイレの水が止まらずチョロチョロと流れ続ける原因と修理
「トイレの水が止まらない」
「チョロチョロと流れ続けている音が聞こえる」
そんなトラブルに悩まされていませんか?
家庭内でよく起こるこの問題は、放っておくと水道料金の無駄だけでなく、さらなるトラブルを引き起こす可能性もあります。
今回は、トイレの水が流れ続ける原因や対処方法について解説。自分で簡単にできるチェック方法から、業者に依頼すべきタイミングまで、トイレの水漏れ対策をご紹介します。
この記事を参考に、早めの対策でトイレのトラブルを解消しましょう!
トイレの水が止まらない!まずは原因を特定しよう
参照:TOTO株式会社 トイレのしくみ
トイレの水がチョロチョロと止まらない場合、タンク内の部品の劣化や調整不良が原因であることが多いです。
水が流れ続ける主な理由として、フロートゴムとゴム玉(上記図では「フロートバルブ」部分に該当)の劣化、ボールタップの故障、オーバーフロー管の破損、クサリの長さ調整不足などが考えられます。
まずはタンク内を確認してみましょう。
それぞれの部品に問題がないか点検して原因を特定することが、解決の第一歩です。
フロートゴムとゴム玉とは?役割と故障のサイン
フロートゴムとゴム玉は、トイレタンク内の水の流れをコントロールする重要な部品です。
ここでは、フロートゴムとゴム玉の役割や、故障のサインについて詳しく見ていきましょう。
トイレタンクに水を溜める大事な部品、フロートゴムとゴム玉
フロートゴムとゴム玉は、トイレタンク内の水を排水したり、貯めたりするために必要なゴム製の部品です。
レバーを引くとフロートゴムが持ち上がり、タンク内の水が排水口を通じて便器に流れます。
いわゆる「栓」の働きをしているため、故障すると密閉性が失われて水が流れ続ける原因となります。
劣化が原因!フロートゴムとゴム玉の交換時期とは
フロートゴムとゴム玉は、長期間使用していると徐々に劣化し、硬くなったりひび割れたりします。
見た目では劣化の判断が難しい場合、ゴム部分に触れて手に黒い汚れが付けば交換のサインです。
一般的な交換時期の目安は5〜10年程度と言われているものの、劣化のスピードは使用頻度や水質によっても変わるため、症状が出た場合は早めに交換を検討しましょう。
自分で新しい部品を購入して修理することも可能です。しかしトイレタンク内は狭いので作業に慣れていないと取り付け方が甘かったり、他の部品を傷つけたりするリスクがあります。
不安な場合は当社を含む専門業者へ相談してみましょう。
トイレのフロートゴム(フロートバルブ)、ゴム玉の選び方
TOTOなど半円の形状のフロートゴム
フロートゴム(フロートバルブ)のBの長さによって2種類のパーツがありますので、まずは現状のフロートバルブのB長さを計測してから適合するパーツを購入することをお勧めします。
長短2種類があります。
また、TOTOトイレは半円のフロートゴム以外に平たいパッキン状の製品もあるので、我が家のトイレがどのフロートゴムを使用しているのか最初に確認をしてください。
LIXIL、INAXトイレのフロートゴム玉の選び方と交換
「メーカーの案内ページ」をご覧いただいても分かりやすいですが、ポイントは大きいサイズと小さいサイズの2種類があるというです。
そして作業時には筒状の棒に負荷をかけてしまうと破損するため、他のパーツには手を触れずに交換する必要があるということです。
ボールタップの重要な役割とよくある故障例
トイレの水位を自動的に調整してくれるボールタップ。
タンク内での水位管理を担うこの部品が正常に働かないと、さまざまな問題が発生します。ボールタップの仕組みや、よくある故障について見ていきましょう。
水位を自動調整!ボールタップの仕組みと役割
ボールタップは、トイレタンク内の水位を自動的に調整するための部品です。
浮き玉と連動しており、タンク内の水位が設定されたレベルに達するとボールタップが給水を自動的に止めます。水位が低くなると再び給水が始まる仕組みです。
調整不良や故障が引き起こす問題
ボールタップが正常に動作しないと、オーバーフロー管から便器に水が流れ続ける原因になります。
まずは、浮き玉を持ち上げてみて給水が止まるか確認してみましょう。
もし止まった場合は、水位調整が出来ていない、あるいはボールタップと浮き玉をつないでいるアーム部分や浮き玉の劣化・破損などが考えられます。
水位調整がおかしくなっている場合は、ボールタップについてる水位調節リングで改善可能です。
水位の目安は、オーバーフロー管に書かれている「‐WL‐」という目印を参考にしましょう。目印がないタイプであれば、オーバーフロー管の先端から2~3㎝下まで水が貯まるように調整してください。
ただし、水位調節リングの形や付いている場所はボールタップの種類によってさまざまです。使用しているメーカーの説明書や公式サイトを確認してから作業を行いましょう。
浮き玉やアームの劣化に関しては、部品を交換する必要があります。部品自体はホームセンターやネットで購入できますが、自分で修理できるか不安な場合は専門業者への依頼をおすすめします。
オーバーフロー管の役割と破損リスク
オーバーフロー管は、タンク内の水位を調整して水が溢れるのを防ぐ重要な安全装置です。
ここでは、オーバーフロー管の基本的な役割と破損リスクについて説明します。
オーバーフロー管とは?その役割
オーバーフロー管は、トイレタンク内の水位が異常に高くなった際、余分な水を排水口に流すための部品です。
通常、タンク内の水はボールタップの機能によって適切な水位に保たれています。しかし、ボールタップが故障したり、タンク内の水位が異常に高くなった際にオーバーフロー管がその水を排水し、タンクからの水漏れを防いでくれるのです。
オーバーフロー管の破損やひび割れの確認方法と対処法
オーバーフロー管に破損やひび割れが発生すると、トイレのレバーを回しても水が流れなかったり、レバーを回していないのに常に水が流れ続けるなど、タンク内の水を適切に制御できなくなってしまいます。
オーバーフロー管のほとんどはプラスチック製で、常に水に浸かっている状態のため劣化しやすい部品です。
タンク内を目視でチェックし、ひび割れが見つかった場合には早急に交換しましょう。
クサリの調整不足で起こるトイレの水漏れ対策
トイレタンク内のクサリの長さが適切でないと、フロートゴムが正しく閉まらず水漏れの原因になります。
ここでは、クサリの役割や正しい調整方法について確認していきましょう。
クサリの役割と調整が必要な理由
クサリはトイレのレバーとフロートゴムをつなぐ部品で、レバーを操作する際にフロートゴムを持ち上げ、排水を行う役割を果たしています。
しかし、クサリの長さが不適切だとフロートゴムが排水口を完全に閉じられず、水が漏れ続ける原因になってしまうのです。
クサリの長さ調整で水漏れを止める方法
クサリが絡まっている、またはねじれていてフロートゴムが閉まらない状態になっているケースがあります。まずは、クサリがレバーとフロートゴムをしっかりとつないでいるか確認しましょう。
クサリが長すぎたり、短すぎる場合には、クサリの玉数が5〜6個余る程度に調整すると改善する可能性があります。
作業する際は、給水管の止水栓を閉めてから行いましょう。
部品の寿命と経年劣化を見極める方法
トイレタンク内の部品は常に水に浸かっている状態のものがほとんどなので、どうしても劣化しやすい傾向にあります。
ゴム製品であるフロートゴムとゴム玉は特に劣化しやすく、硬化やひび割れ、触った際に黒い汚れの付着が見られたら交換のサインです。
ボールタップやオーバーフロー管といったプラスチック部品も、10年以上の使用で劣化する可能性が高くなります。
定期的に点検し、問題がある場合は早めの交換を心がけましょう。
業者に頼むべき?判断のポイントを解説
トイレのトラブルは、自分で対処できるものもあれば専門業者に依頼した方が良いケースもあります。どのタイミングで業者に相談すべきか、具体的な判断基準を把握しておきましょう。
自分でできる修理とプロに任せるべき修理の違い
一般的に、自分でできる修理としてはクサリの長さやボールタップの調整が挙げられます。これらの作業は比較的簡単で、基本的な工具と少しの知識があれば対応可能です。
一方、複数の部品が絡むトラブルや部品交換が必要な場合は、専門的な知識と技術が求められます。修理には正確な診断と適切な処置が必要なため、プロの修理業者に依頼するのが得策です。
「これくらいなら自分で直せそうだけど、ちょっと不安だな…」という場合も、専門業者への依頼をおすすめします。
修理業者に相談する際のポイント
修理業者に相談する際は、以下のポイントを押さえておくとスムーズに依頼しやすいです。
- 問題の詳細を正確に伝える
トイレの問題を具体的に説明することが重要です。
水が止まらない、チョロチョロと流れ続ける、または水漏れがあるなど、現象や状況を詳細に伝えましょう。
また、問題が発生した時期や試した対処法も共有することで業者が適切な診断を行いやすくなります。 - 複数の業者に見積もりを依頼する
修理費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取るのもおすすめです。
作業内容や保証内容も比較して希望に合った業者を選びましょう。 - 保証内容の確認
修理の内容にもよりますが、修理後の保証が付くこともあります。
修理後のトラブルに備えて、業者が提供する保証内容を確認しましょう。
対応方法や保証期間が明確になっている業者を選ぶと安心です。 - 口コミや評価の確認
修理業者の信頼性を確認するために、口コミや評価をチェックすることも役立ちます。
他の顧客の評価やレビューを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
まとめ:早めの対応がトラブル拡大を防ぐカギ
トイレの水が止まらない原因は、フロートゴムとゴム玉、ボールタップ、オーバーフロー管、クサリなど、さまざまな部品に関連しています。
これらの部品は経年劣化や調整不良で問題が発生することが多いため、早めの点検と対策が重要です。
自分で対処できる部分はセルフチェックで解決できますが、専門的な修理が必要な場合は早めにプロへ相談してトラブルの拡大を防ぎましょう。
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