TOTOトイレの水を流した時に床に水漏れがする原因と対処法
トートー(TOTO)製トイレタンクにある洗浄レバーを回したときに、床に水が漏れるトラブルはよくあると言うことができ、当社にも修理依頼が多くあります。
一見同じように見えるトイレ床への水漏れは、原因が異なることもあるのです。
このページでは、トートー製トイレの水を流したとき、床に水漏れする原因と修理について解説しています。
トイレで水漏れがある方はぜひご参照ください。
トイレを1回使うとコップ1杯くらいの水漏れがする
まずトイレタンクをご確認ください。トートー製で、タンクの右上にSHから始まる品番が書かれているトイレの場合は、不具合の発生時に水を流したあとにコップ1杯分ほどの水が漏れる可能性があります。
この場合は、トイレタンク内のパーツが劣化している可能性があります。
トイレタンク内には水のみが入っているとお考えの方も多いかと思いますが、実際には複数のパーツがあり、これらは水に浸っているため劣化しやすいのです。特に設置してから10年以上の年数が経過しているトートー製の品番「SH~」のトイレの場合は、内部パーツの劣化が考えられるため、適合する新しいパーツに交換して修理する必要があります。
「適合するパーツ」と記載しましたが、適合性について解説します。
トイレタンクのパーツは、どんなものにでも交換できるわけではありません。トイレタンク内のパーツには複数の規格があり、合わないと修理することができないのです。
わかりやすい例を挙げると、スマートフォンの充電器です。iosのスマートフォンに、androidスマートフォン用の充電器を挿したところで、端子の形が合わずに充電ができません。これと同じで、トイレタンクのパーツにも規格があり、合わないと修理することができないのです。
当社は水漏れするトートーのSHから始まるトイレの修理もしています。現地で点検をしてから修理金額の見積もりをお出ししているので、修理希望の方は出張修理をお申込みください。
主にトイレの左側に水漏れがしている
ウォシュレットを設置していて、なおかつトイレの水漏れが主に向かって左側に多い場合は、ウォシュレットの故障が考えられます。特にウォシュレットを設置してから、10年以上が経過している場合は、故障の可能性が高いため注意が必要です。
ウォシュレットの操作ボタンは向かって左側、つまり便座に座ったときに右側にあるかと思いますが、この操作ボタンの下側を触ってみてください。濡れていれば、ウォシュレットの故障が考えられるので、修理か交換の必要があります。
トイレ下(便器と床のすき間)の水もれ
トイレ下(便器と床のすき間)から水もれすることがあります。便器と床の隙間という表現がわかりにくいかと思うので、イラストを用いて解説します。
上の画像の赤色矢印で示している部分が、トイレ便器と床のすき間です。このすき間から水がジワジワと漏れることがあります。一見床から水が湧き出ているように感じるかもしれませんが、こちらも水漏れです。
排水ソケットに使用されているパッキンの劣化や、トイレ便器下に使用されているパテの劣化が原因で、トイレ下から水が漏れ出すことがあるのです。
くわしく解説いたします。
【排水ソケットのパッキンの劣化】
排水ソケットとは、次の画像のようなパーツです。
上の画像が排水ソケットですが、見たことがない方も多いでしょう。それも当然で、トイレ下に設置されているパーツのため、日常生活では見えません。トイレ便器を床面から取り外すと、排水ソケットタイプであればこちらが露出するのです。
排水ソケットは、いわばトイレ排水管の入り口で、この排水ソケットには水が流れていきますが、ここに使用されているゴムパッキンが劣化すると排水ソケットから水がもれ出すのです。そのもれた水が、トイレ下からじわじわと漏れ出します。
ゴムパッキンはゴム製の輪状になったパーツのこと。トイレのそれと比べるとサイズは小さいですが、水筒にも使用されているため、ご存じの方も多いでしょう。水筒を洗ったあとに、ゴムパッキンをつけ忘れたまま使用すると、水が漏れ出す仕組みからもご想像つくように、ゴムパッキンが劣化するとトイレでも水漏れが発生するのです。
【パテの劣化】
トイレは排水ソケットタイプとは別にフランジパテタイプもあります。
上の画像がフランジパテで、排水ソケットと同様に、トイレ便器下にあるパーツです。日頃は見ることができませんが、トイレ便器を取り外すと確認することができます。このフランジパテは経年劣化することがあり、劣化すると水が漏れ出します。その漏れた水がトイレ床に染み出て、トイレ下から水が漏れているように見えるのです。
フランジパテが劣化している場合は、適合する新しいフランジパテに交換する必要があります。
当社はフランジパテタイプ、排水ソケットタイプのどちらも修理をしています。なにかあればお気軽にご相談ください。
ここで当社が実際に対応した修理事例をご紹介します。お客さまから「トイレの床に水漏れしているので、修理に来てほしい」とのご相談がありました。すぐに現地へ修理訪問をしてくわしい事情をお聞きします。
いつも通りにトイレに行ったところ、靴下が濡れたそうです。そこで違和感を覚えて床を見たところ、水漏れがわかったそうです。このまま水漏れが悪化する前に修理業者を呼んだ方がよいと考えたお客さまは、ネット上で業者を探したそうです。修理ブログが充実している当社なら、対応してくれるだろうと考えて、お電話をくださいました。ありがとうございます。
お客さまの許可を得て点検したところ、たしかに床面に水が漏れています。排水ソケットに使用されているパッキンの劣化が考えられたので、お客さまにトイレ便器を取り外す作業が必要なことや修理費用の見積もり金額をお伝えしました。すぐに申し込みをしていただけたので、あらかじめ作業内容をお伝えした上で、修理を開始します。
トイレ便器を取り外すと、下のが画像のように排水ソケットが露出しました。
床から飛び出しているパーツが、排水ソケットです。
パッキンが経年劣化で変形していたため、用意しておいた適合するパッキンに交換をしたあとに、トイレ便器を元に戻しました。トイレの水を洗浄してしばらく様子を見ましたが、特に水漏れはありませんでした。
トイレの水漏れは放置していても直ることはありません。当社は可能な限りどのような水漏れ修理にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
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