築古中古物件を買ったら排水トラブルが頻発した件
築古中古×リフォーム物件が
増えている今の状況

近年、中古住宅市場では、築年数が経過した住宅を購入し、 内装や設備をリフォームしたうえで販売する物件が増えています。
新築に比べて価格を抑えられるうえ、壁紙や床、水まわりがきれいに仕上げられており、
「購入後すぐに住める」という点に 魅力を感じる方も多いのではないでしょうか。
外観や室内の印象が一新されていると、
築年数の古さを感じにくく、
「この価格でこの仕上がりはお得だ!」と前向きに検討されるのは自然なことだと思います。
実際、住宅価格が高騰している今の状況では、築古中古×リフォーム物件は非常に現実的な選択肢です。
立地条件が良く、間取りも現代の生活に合うよう調整されていれば、新築にこだわらなくても十分に快適な住まいを 手に入れることができます。
「どうせ住むなら、きれいな家がいい」
「できるだけ初期費用を抑えたい」
という購入者の考えは、 決して間違っていません。
ただ一方で、こうしたリフォーム済み物件が増えている背景には、「見える部分を優先して整える」という流れがあることも事実です。
床や壁、キッチンや浴室といった生活の中で目に入りやすい部分は新しくなっている一方で、普段は目にすることのない部分については、購入時点では判断がつきにくいケースも少なくありません。
購入者としては、内装がきれいに仕上がっているほど、「この家は問題なさそうだ」と安心してしまいやすいものです。しかし、住宅は皆様ご存じのように見た目だけが大切というわけではないのです。
特に築年数が20年を超えるような物件では、建物の内部の配管や電気設備、住宅の基礎等といった部分がどのような状態なのかが、 その後の住み心地やトラブルの有無に大きく影響します。
この点については、購入前の段階では意識されにくく、実際に住み始めてから初めて気づくことも多いのが現実です。
このあと解説していく内容は、「築古リフォーム物件=危ない」という話ではなく、あくまで、購入者として知っておくと後悔しにくくなる視点について、実際の現場経験をもとにお伝えしていきます。
まずは、リフォームの際に後回しにされやすい“見えない工事”について見ていきましょう。
リフォームで後回しに
されがちな“見えない工事

リフォーム済み中古物件を見るとき、多くの方が注目するのは、壁紙や床材、水まわり設備、また駐車場など、目に見えて変化が分かる部分だと思います。
キッチンや浴室が新しくなっていれば、それだけで生活のイメージがしやすくなり、「ここなら安心して住めそうだ」
と感じるのも自然な流れです。
実際、販売時のリフォームも、こうした“見た目の印象”を重視して行われることがほとんどな一方で、リフォームの内容を細かく見ていくと、工事の対象が内装や設備交換に限られており、床下にある配管工事までは含まれていないケースもあります。
排水管や水道管は、床下や壁の中、天井裏といった普段目に入らない場所を通っているため、リフォーム後の室内を見ただけでは、その状態を判断することができません。
購入者側からすると、「見えないから問題もないだろう」と思ってしまいやすい部分でもあります。
リフォームを行う会社すべてが悪いわけではありませんが、コストや工期の関係から、見えない部分の工事は後回しにされがちなのが現実です。
配管の交換は、床や壁を開口する必要があり、工事規模が大きくなりやすいため、販売価格の問題から見送られることがあります。
すると、
「内装は新しいが、配管は築当時のまま」
という状態で販売される物件が存在してしまうのです。
購入者にとって厄介なのは、こうした配管の状態が、住み始めてからでないと表面化しにくい点です。
入居直後は特に問題がなくても、数年、または数か月のうちに、排水の流れが悪くなったり、水まわりのトラブルが起き始めます。
そのとき初めて、「リフォーム済みなのに、なぜ?」と疑問になるのです。
築年数が古い物件ほど、内装のきれいさと建物内部の状態にギャップが生じやすくなります。
購入時点でこの点を理解しておくだけでも、住み始めてからのトラブルに対する受け止め方や、対応の仕方は大きく変わってきます。
排水管・水道管の寿命と
メンテナンスの現実
住宅のリフォームや購入を検討する際、意外と知られていないのが、排水管や水道管にも“寿命”があるという事実です。
キッチンやトイレ、浴室といった設備は、壊れたり古くなったりすれば交換されることが多い一方で、その裏側で水を流している配管については、あまり意識されることがありません。
しかし実際には、配管も建物と同じように、年数の経過とともに確実に劣化していきます。
一般的に、住宅で使用されている排水管や水道管は、素材や使用環境にもよりますが、おおよそ20年から30年程度で何らかの不具合が出始めることが多いとされています。
特に築年数が30年を超える物件でも配管自体が新築当時のまま使われているケースも珍しくなく、内部には長年の汚れや劣化が蓄積しています。
外から見ただけでは分からなくても、管の内側では詰まりやすい状態が進行していることもあります。
また、排水管は一度交換すれば終わりというものではなく、定期的なメンテナンスが重要です。
油汚れや生活排水に含まれる汚れは、少しずつ管の内側に付着し、流れを悪くしていきます。
流れが悪い状態が続くと、詰まりやすくなるだけでなく、逆流や水漏れといったトラブルにつながる可能性も高まります。
特にキッチン排水やトイレ排水は、使用頻度が高く、負担が集中しやすい場所です。
築古物件の場合、「リフォームされているから安心」と思いがちですが、配管まで手が入っていなければ、建物の中で最も年数が経過している部分がそのまま残っていることになります。
目に見える部分が新しくても、見えない部分は“築年数相応”というケースは決して少なくありません。
実際に排水トラブルが続いた住宅があった

こうした配管の寿命やメンテナンスの話は、「理屈としては分かるけれど、実際どのくらい問題になるのか分からない」と感じる方も多いかもしれません。
ですが、現場ではまさにこの“見えない部分の後回し”が原因で、入居後に思わぬトラブルが続いてしまうケースが実際に起きています。
今回ご紹介するA邸も、その一例です。
A邸は、築年数は経っているけれども内装をきれいにリフォームされた中古住宅を購入で、内覧をしたうえで入居されたお宅でした。
外観も室内も手直しされており、「この状態なら安心して住めそうだ」と感じられる、ごく一般的なリフォーム済み物件だったそうです。
購入時点では、特に水まわりに大きな不安を感じる要素はなく、排水や水道についても「普通に使えれば問題ない」と考えていたとのことでした。
ところが、実際に住み始めてから、少しずつ違和感が出始めます。
最初は「なんとなく流れが悪い気がする」という程度で、生活に大きな支障が出るほどではありませんでした。
しかし、その違和感は時間とともに無視できないものへと変わっていきます。
排水の流れが悪くなる頻度が増え、ついには専門業者を呼ばざるを得ない状況にまで発展していきました。
この段階では、まだ多くの購入者が「たまたま詰まっただけ」「高圧洗浄などをすれば解決するだろう」と考えがちです。
A邸でも当初は、一般的な対処として排水管の清掃や高圧洗浄を行うことで、ひとまずその場をしのぐ対応が取られていました。
しかし、この“その場しのぎ”が繰り返されることになるとは、この時点では誰も予想していなかったのです。
排水トラブルが頻発した
A邸の全体像

長年使用した配管と新品の配管
A邸は、築45年の住宅を購入しリフォームを経て入居された物件でした。
内装はきれいに仕上げられており、購入時の印象は非常に良好だったといいます。
しかし、住み始めてから数か月すると、キッチンの排水に違和感を覚えるようになりました。
最初は「ちょっと流れが遅いかな…?」という程度だったものの、時間が経つにつれてその症状は悪化していきます。
普段の生活で使うたびに、排水の勢いが弱くなり、時には水が逆流しそうになるという状況が頻繁に発生しました。
そのため、購入者ご自身で専門業者を呼び、高圧洗浄を数回実施することになりました。
高圧洗浄は、内部に溜まった汚れや油脂、ヘドロを強い水圧で取り除く方法として広く使われていますが、これはあくまで“管内の詰まりの原因物質を押し流す”目的の作業です。
通常であれば、定期的な高圧洗浄により詰まりを解消し、流れをスムーズに戻すことができますが、A邸の場合はそれでも改善が見られませんでした。
これは単なる汚れや付着物の蓄積だけが原因ではなく、配管自体の状態が進行的に悪化していたことが大きな要因でした。
排水管・水道管は普段目に見えない場所を通っているため、劣化が進行していても簡単には気づけません。
築年数の経過した配管は、内部で腐食や狭窄(管の内径が狭くなる現象)が進行することがあり、そうした状態では高圧洗浄の強い水圧自体が管に負担となる可能性があるのです。
実際、専門業者の経験では、経年劣化した配管の継ぎ目や管素材が、強い水圧に耐えられず破損や漏れにつながるリスクがあるとされています。
そのため、高圧洗浄を行っても改善が見られないどころか、配管の脆弱な部分に影響を与えてしまう可能性が懸念されるという判断に至りました。
実際に配管内部を見ることができるカメラ調査を行うと、単なる詰まりだけでなく、長年の使用による内部の劣化や狭窄が確認されました。
こうした状態では、いくら高圧洗浄を繰り返しても十分な排水性能の回復は見込めず、むしろ高圧洗浄機による刺激が管内部の弱い箇所をさらに損なうリスクさえあるという判断になったのです。
最終的に、A邸では排水管・水道管の一部交換工事が必要だという結論に至りました。
これは、単なる“汚れ除去”ではなく、目に見えない部分の材質劣化が進んでいたため、根本的な修繕が必要だったということを意味しています。
配管の交換は決して安価な工事ではありませんが、今後の生活の安心・快適さを確保するためには避けて通れない対応となりました。
このように築古中古物件において排水トラブルが発生した場合、表面的な詰まりや汚れだけでなく、配管自体の経年劣化とそこから生じる 複合的な問題を疑う必要があるという現実が、A邸の実例からも見えてきます。
なぜ高圧洗浄を繰り返しても根本解決にならなかったのか
A邸では、排水の流れが悪くなるたびに高圧洗浄を実施していました。
一般的に、高圧洗浄は排水管内部に付着した油汚れや生活排水由来のヘドロ、石けんカスなどを除去するのに非常に有効な方法です。
そのため、築年数がそれほど経っていない住宅や、定期的にメンテナンスされている配管であれば、高圧洗浄だけで排水環境が大きく改善するケースも少なくありません。
しかしA邸の場合、高圧洗浄を行っても一時的に流れが良くなるだけで、しばらくすると再び同じ症状が現れていました。
この時点で考えられたのは、「詰まりの原因が単なる汚れではない」という可能性です。
実際、築45年という年数を考えると、排水管そのものが長年の使用によって劣化していることは十分に想定され、古い排水管では、管の内側が腐食によって荒れていたり、内部に段差や変形が生じていたりすることがあります。
こうした状態では、汚れが引っかかりやすくなり、高圧洗浄で一度きれいにしても、取り除けない付着物が多く存在する、また取り除けた分がすぐに再付着・再詰まりが起きやすくなってしまいます。
さらに問題となるのが、
「これ以上、高圧洗浄を続けられない状態」
だったという点です。
経年劣化した配管は、素材自体が弱くなっており、強い水圧をかけ続けることで、ひび割れや破損、最悪の場合は漏水を引き起こすリスクがあります。
とくに金属管や古い塩ビ管では、高圧洗浄をおこなって詰まりは取れても、管が壊れる」という本末転倒な事態につながる可能性があります。
そのため、業者側としても「これ以上の高圧洗浄はおすすめできない」という判断に至りました。
つまりA邸の排水トラブルは、「詰まりがひどい」のではなく、「排水管の寿命が近づいていた」ことが根本原因だったといえます。
高圧洗浄はあくまでメンテナンス手段のひとつであり、配管自体の劣化を修復するものではありません。
何度も洗浄を繰り返しているのに改善しない場合、それは配管交換を検討すべきサインでもあります。
A邸ではその見極めの結果、これ以上の対症療法ではなく、根本的な解決として配管の交換工事を選択することになりました。
築古リフォーム物件で
後悔しないために
購入者が持っておきたい視点

築古の中古物件をリフォームして販売する住宅は、価格と見た目のバランスが良く、「すぐ住める」「新築より現実的」という理由から、多くの方に選ばれています。
その判断自体は決して間違いではありませんし、実際に満足されている方もたくさんいらっしゃいます。
ただ一方で、A邸のように入居後しばらくしてから排水トラブルが頻発し、「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうケースがあるのも事実です。
今回の事例から見えてきた大きなポイントは、リフォーム済み=見えない部分まで新しくなっているとは限らないという点です。
キッチンや浴室、内装はきれいでも、床下や壁の中にある排水管・水道管が築当時のままというケースは決して珍しくありません。
そして、それらの配管は20〜30年を目安に劣化が進み、定期的なメンテナンスや交換が必要になる設備です。
見えないからこそ後回しにされやすく、購入者側も確認しづらい部分でもあります。
A邸では、高圧洗浄を繰り返すことで一時的に症状をしのいできましたが、結果的には配管そのものの寿命が原因で、根本解決には至りませんでした。
このように、
「何度も同じトラブルが起きる」
「対処してもすぐ再発する」
という状況は、配管交換を検討すべき重要なサインでもあります。
トラブルが起きてから慌てるのではなく、購入時や入居初期の段階で、排水の流れやにおい、過去の修繕履歴などに目を向けておくことが、後悔を減らす大きなポイントになります。
もし、購入後に排水の流れが悪い、つまりを繰り返しているといった症状が出ている場合、「築年数相応の問題かもしれない」という視点で、一度専門業者に相談してみることをおすすめします。
原因を見極めたうえで、洗浄で対応できるのか、部分的な補修が必要なのか、それとも将来的な交換を見据えるべきなのかを整理することで、無駄な出費や場当たり的な対応を避けることができます。
もしお住まいが弊社の対応エリア内でしたら、お気軽にご相談ください。
状況に応じた選択肢をご説明した上でご提案させていただきます。
また、対応エリア外の方でも、本記事でご紹介したポイントを参考に、築年数や配管状況をキチンと見てくれる業者へ相談することで、納得感のある判断につながるはずです。
築古中古物件は、選び方と向き合い方次第で、長く安心して暮らせる住まいになります。
見える部分だけでなく、見えない部分にも少し目を向けることが、結果的に「買ってよかった」と思える住まいづくりにつながります。
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