「家の中の蛇口をすべて閉めているのに、水道メーターが回っている…」そんな状況に心当たりはありませんか？

これは漏水が発生しているサインかもしれません。

漏水を放置すると、水道料金が高くなるだけでなく、建物の劣化や二次被害につながるケースもあります。

この記事では、漏水の原因や発生しやすい場所、自分でできる確認方法をわかりやすく解説します。

また、修理を依頼する際のポイントや水道料金の減免申請についてもお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください。

水道メーターが回っている＝漏水のサイン？

水道メーターが勝手に動いているなら、どこかで水が漏れている可能性があります。

蛇口を閉めているのにメーターが回り続けている場合は、早めに原因を特定して修理を検討しましょう。

以下のような状況なら、漏水の疑いが強いため確認してみてください。

漏水の可能性が高いケース

家の中の蛇口やトイレを使っていないのにメーターが回っている

水を使用していないのに水道メーターが動いている場合、屋内の配管や床下、壁の中で漏水が発生しているかもしれません。

水道局から漏水の可能性を指摘された

水道局は、通常よりも使用量が急増していると漏水の疑いがあると通知してくれます。

特に、前月や前年の同じ時期と比べて異常に水量が増えている場合は、屋内外の配管や設備のどこかで水が漏れている可能性が高いです。

通知を受けたら、放置せずに早めに点検を行いましょう。

急に水道使用量が増えた（過去の検針結果と比較して異常がある）

家族の生活スタイルに変化がないのに水道料金が急に上がったなら、漏水の可能性が考えられます。

過去の検針票と見比べ、異常がないか確認しましょう。

漏水の主な原因と発生しやすい場所

漏水は、屋内・屋外のさまざまな場所で発生します。

原因として多いのは、トイレの水が流れ続けるケースや、水道管の老朽化による破損です。

ここでは、屋内と屋外、それぞれの漏水原因について詳しく解説します。

屋内の漏水の原因

トイレのタンク内で水が流れ続けている

タンク内のゴムフロートやパーツの劣化によって、常に水が流れ続けてしまうことがあります。

放置すると水道代が大幅に増えるので、早めの点検・修理が必要です。

水道管の接続部からの水漏れ

配管の接続部分は水圧がかかりやすく、パッキンの劣化や緩みが原因で水漏れが発生しやすいポイントです。

床下や壁の中で起きていると気づきにくいため、水道メーターの動きなどを確認しましょう。

屋外の漏水の原因

水道管の凍結や経年劣化による破損

冬場の冷え込みで水道管が凍結し、膨張・破裂することがあります。

また、長年使用している配管は劣化が進み、亀裂や穴が開いて水漏れを引き起こすケースもあります。

地中に埋まっている給水管の亀裂

地中の給水管は外から見えないため、漏水していても気づきにくいのが特徴です。

庭や駐車場の地面が常に湿っている、地盤が沈んでいるといった異変があれば、漏水を疑いましょう。

メーターボックス周辺の水漏れ

メーターボックスの中が常に濡れていたり、水が溜まっていたりする場合、付近の配管から漏れている可能性があります。

放置するとさらに被害が広がるため、早めに点検することが大切です。

自分で漏水箇所を特定する方法

水道料金が急に上がったり、水道メーターが勝手に回っていたりする場合、漏水が疑われます。

まずは、自分で簡単にできるチェック方法を試してみましょう。

家のすべての蛇口を閉めて、メーターの動きを確認する

すべての蛇口やトイレを使っていない状態で、水道メーターが動いているなら、どこかで水が漏れている可能性が高いです。

メーターのパイロット（小さな円盤や三角マーク）が回っていないかをチェックしましょう。

屋外の水道管や給湯器周りに水たまりができていないかチェックする

外にある水道管や給湯器の周辺に、水が溜まっていたり、地面が湿っていたりする場合、屋外の配管から漏れているかもしれません。

漏水調査について

簡単な点検だけでは漏水の場所を特定できないことも少なくありません。

特に、壁の中や地中の配管で起きている漏水は、専門的な調査が必要になります。

その場合、有償にはなりますが、漏水調査を実施することで正確な原因を特定できます。

被害が広がる前に、早めに専門業者に相談しましょう。

埋設水道管の漏水修理事例

ここでは、実際に行われた修理事例を紹介します。

【事例】築30年の戸建てで発生した埋設給水管の漏水修理

ご相談に至った経緯

水道料金の急激な増加に気づき、水道局の検針時にも漏水の可能性を指摘されたとのことです。

家の中に水漏れの形跡がなかったため、屋外の埋設管を調査を依頼するために当社へお問い合わせいただきました。

調査を実施

すべての蛇口を閉めた状態で水道メーターを確認したところ、パイロットが回転しており、漏水が疑われました。

さらに、お庭を拝見したところ上記写真のように一部が湿っていたため、その付近の地中で水漏れが発生していると判断。

埋設されている水道管周辺の土を掘り返し確認してみると（下記写真を参照）、経年劣化による給水管のひび割れが見つかりました。

見積もりを提示後に修理を実施

調査実施後に工事費用のお見積もりを作成し、具体的な金額と作業内容をご説明いたしました。

内容にご納得いただき、早めにお願いしたいとのお返事をいただきましたので、日程を決めて修理を行う運びとなりました。

作業当日は以下写真のように問題の箇所を掘削し、破損した古い給水管を新しい耐久性の高いポリエチレン管へ交換。

作業完了後に通水テストを行い、正常に給水できることを確認しました。

業者に修理を依頼する際のポイント

漏水が発生した場合、適切な修理業者に依頼することが重要です。

また、漏水箇所によっては水道料金の減免申請が可能な場合もあるため、事前に確認しましょう。

費用面では、見積もりを取ることで不要なトラブルを防ぐことができます。

以下のポイントを押さえて、安心して修理を依頼しましょう。

水道局指定の修理業者へ依頼する

水道工事を依頼する際は、水道局指定の修理業者に相談するのが安心です。

指定業者は各自治体の基準を満たしており、適正な工事が保証されています。

無資格の業者に依頼すると修理後にトラブルが発生したり、余計な費用がかかったりするケースもあるため注意が必要です。

減免申請について

漏水が発生した際、修理後に水道料金の減免申請ができる場合があります。

ただし、すべての漏水が対象ではなく、減額や払い戻しの条件は自治体ごとに異なります。

減免申請には水道局指定の修理業者による修理が必要とされる地域もあるため、業者選びの際に確認しましょう。

申請方法や適用条件は、お住まいの自治体の水道局に問い合わせるのが確実です。

必ず見積もりをとってから正式に依頼する

修理を依頼する前に、必ず見積もりを取得し、費用や作業内容を確認しましょう。

見積もりを取ることで、修理費用の透明性が確保され、追加料金トラブルを避けやすくなります。

なお、当社ではメールフォームから写真をお送りいただくことで見積もりをするサービスを行っています。

水漏れ箇所が特定できている場合は、当社の問い合わせフォームに該当箇所の写真を添付していただくとスムーズに見積もりをご案内可能です。

ぜひお気軽にご利用ください。

まとめ

水道を使っていないのに水道メーターが回っている場合、漏水が発生している可能性があります。

屋内・屋外の原因を把握し、自分で簡単に確認できる方法を試してみましょう。

漏水箇所が特定できない場合は、早めに水道局指定の修理業者へ相談することをおすすめします。

また、漏水修理後には水道料金の減免申請ができるケースもあるため、対象になるかどうかを自治体に確認しておくと安心です。

修理の際は必ず見積もりを取り、費用や作業内容を明確にしてから依頼しましょう。

漏水を早期に発見・修理することで、水道料金の無駄を防ぎ、建物のダメージを最小限に抑えられます。

気になることがあれば、ぜひ専門業者にご相談ください。

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