床が抜けて使用不能になった和式トイレを洋式トイレに交換!築51年住宅の水回りリフォーム事例
築年数の経った住宅では、見た目ではわかりにくい水漏れや床下の劣化が、ある日突然大きな不具合として表面化することがあります。例えば、長年の漏水によって和式トイレの床が傷んでしまい、結果的に使用不能になってしまうことがあります。
築51年の和式トイレが長年の水漏れで使用不能に
今回、ご紹介するのは、築51年になる住宅で実施したトイレと床のリフォーム事例です。お客様からのご相談内容は、「トイレの床を歩くと沈むような感覚があり、怖くて使えない」というものでした。普段から使っているトイレの床が沈むように感じるようになり、ご家族も不安な日々を過ごされていたそうです。
詳しくお話を伺うと、以前から床の一部が柔らかいと感じることはあったものの、特に大きな不具合がなかったため、そのまま使用を続けていたとのことでした。しかし、最近になって沈み込みが大きくなり、一部の床は抜けてしまったため危険を感じてご連絡をいただきました。
現地に伺い、床の状態を確認すると、状況は見た目以上に深刻なものでした。表面上は壁紙や床材で覆われているため、パッと見では気づきにくいのですが、実際に踏み込んでみると明らかに床が抜けている箇所があり、長期間にわたって水分を含み続けたことで木材が腐食し、強度を失っていたのです。原因を調査するため床の一部をめくって確認したところ、配管の接続部分から長年にわたって少しずつ水が漏れ続けていたことが判明しました。
このまま使用を続けると、床が完全に抜けてしまう危険性もありました。お客様も「いつから水漏れしていたのかわからない」とおっしゃっており、和式トイレの構造上、漏水に気づきにくかったことも被害を大きくした要因のひとつと考えられます。現場を確認した結果、表面の補修だけでは根本的な解決にはならないと判断し、様式トイレにリフォームするご提案をいたしました。お客様にも現場の状況を写真でご覧いただきながらご説明し、すぐにお申込みをいただきましたので工事を進めることになりました。
段差のある床の撤去と床の張替え
和式トイレには、小用使用に対応するために段差が設けられているのが一般的です。この段差部分は内部が空洞になっていたり、セメントで埋まっていることもあるのですが、構造上どうしても内部の状態を外から把握しにくいという特徴があります。
まずは既存のトイレ本体を取り外し、続いて段差部分を含めた床を解体していきます。解体を進めると、想像していた以上に下地材が傷んでいることが判明しました。木材は黒く変色し、手で触れるだけで崩れてしまうほど劣化が進んでいた箇所もあり、長年の漏水が建物に与える影響の大きさを改めて実感する現場でした。
傷んだ下地材はすべて撤去し、新しい木材で土台をしっかりと組み直しました。床下の通気にも配慮しながら作業を行うことで、今後同じような問題が起こりにくい環境を整えています。床の強度を十分に確保したうえで、洋式トイレを安定して設置できるよう、水平で丈夫な土台づくりを丁寧に行いました。この工程をしっかりと行うことで、安全性にも配慮した、安心して長く使える床に仕上がります。仕上げには水に強い床材を選定し、万が一の水濡れにも配慮した施工としております。
昔ながらの聚楽壁から清潔感のあるトイレ空間へ
今回のトイレの壁には、「聚楽壁(じゅらくかべ)」と呼ばれる土壁が使用されていました。聚楽壁は、昭和の住宅で広く採用されていた伝統的な壁材で、当時としては高級感のある仕上げとして人気がありました。独特のざらっとした質感があり、落ち着いた和の趣を感じさせる壁材として、多くの住宅で取り入れられていたものです。
一方で、聚楽壁は経年劣化によってひび割れや剥がれが目立ちやすく、表面がもろくなることで掃除がしにくいという課題もあります。特にトイレのような水回りでは、湿気の影響を受けやすく、清潔な状態を保ちにくい面がありました。今回の住宅でも、壁の表面が部分的に剥がれ落ちており、長年の使用による傷みが目立つ状態でした。
今回は壁材として、表面が滑らかで汚れがつきにくいパネルを採用することにしました。パネル施工であれば、目地が少なく拭き掃除もしやすいため、日々のお手入れの負担を大きく減らすことができます。また、明るい色合いのパネルを選定したことで、トイレ空間全体の印象も大きく変わりました。仕上がった空間は、以前の和の雰囲気とは一変し、明るく清潔感のある印象になりました。お客様からも「見るたびに気持ちが良い」と大変喜んでいただけました。
和式トイレから洋式トイレへ交換
床と壁の工事に合わせて、トイレ本体も和式から洋式へと交換いたしました。和式トイレはしゃがむ動作が必要なため、特にご高齢の方には膝や腰への負担が大きくなりがちです。今回のお客様のご家庭でも、ご年配の方が日常的に使用されており、足腰への負担を軽減したいというご希望もございました。
今回の工事では段差を完全に解消し、フラットな床に洋式トイレを設置いたしました。これにより、立ち座りの動作が格段に楽になり、転倒のリスクも軽減されます。手すりを設置するスペースも確保できるようになり、ご家族皆様が安心して使える空間になりました。
また、洋式トイレは節水性に優れた機種も多く、使用水量を抑えやすくなっています便器の表面も汚れがつきにくい素材が採用されているものが多く、お手入れのしやすさという点でも、和式トイレと比べて大きなメリットがあります。築年数の古い住宅でも、設備を見直すことで現代の暮らしに合った快適な空間に生まれ変わることを、改めて感じていただける工事となりました。
水回り全体を見直しキッチンもリフォーム
お客様から、せっかくの機会なのでキッチンも併せて改善したいとのご希望をいただき、トイレと合わせてキッチンのリフォームも行うことになりました。

キッチンの床下地も同様に補強し、設備機器を新しいものへと入れ替えることで、見た目の美しさだけでなく、使い勝手や衛生面も大きく向上しました。収納スペースも使いやすく整理し、日々の家事がより快適に行えるようになっています。トイレ工事をきっかけに、住宅全体の水回りを見直す機会となりました。築年数の古い住宅であっても、適切な工事を行うことで大きく再生できることを実感していただける事例となりました。
今回のように、床下や壁の内部で進行する劣化は、日常生活の中では気づきにくいものです。しかし、「床を歩くとわずかに沈む」「壁紙が浮いている」「特定の場所だけカビ臭い」といった小さな違和感は、内部で漏水が静かに進行しているサインであることも少なくありません。
早い段階でご相談いただければ、被害の範囲を最小限にとどめられるだけでなく、工事費用や工期を抑えられる可能性も高まります。日頃から水回りの様子に目を配り、少しでも異変を感じた際には、我慢せずに専門業者へ点検を依頼することをおすすめいたします。水道工事エコライフでは、現地調査のうえ、お客様の住宅の状況に合わせた最適な工事方法をご提案いたします。
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