洗面水栓には主に4つのタイプがあります。

• 単水栓
• 2ハンドル混合水栓
• シングルレバー混合水栓
• サーモスタット混合水栓

本記事では、洗面水栓のタイプ別に水漏れの原因と対処法をご紹介します。

タイプ別で見る洗面水栓の水漏れ原因

水漏れの主な原因はどの洗面水栓タイプにも共通して、パーツごとの劣化や破損・接続部分のゆるみが多いです。

ただし各タイプ別で構造が異なり、水漏れ箇所や原因も違います。

水漏れは気づかなければ水道代の高騰や家具やパーツの損傷が懸念されるため、早期発見が重要です。

以下では、各タイプの水漏れ原因について詳細に解説していきます。

単水栓での水漏れは部品の劣化や接続部分のゆるみが原因

単水栓で一般的な水漏れの原因は、蛇口を閉める際に水を止める役割のあるコマパッキンの劣化です。

コマパッキンの耐用年数は10年程度とされていますが使用頻度によって異なり、水圧や摩擦によって変形するなど経年劣化によって水漏れを起こします。

水が出る時に「キーン」という高い音がなったり、蛇口を占めても水滴が漏れる様であれば、コマパッキンが原因でしょう。

次に多いのは蛇口本体と給水管の接続部分であるナットのゆるみや蛇口と壁の接続部分に巻くシールテープの劣化が原因のケースです。

単水栓はシンプルな構造で比較的修理も容易なため、自身で対処できる場合も多くあります。

2ハンドル混合水栓で水漏れする原因は部品劣化のケースが多い

2ハンドル混合水栓の水漏れは、主に3つの箇所で発生します。

ハンドル部分や吐水口・接続部分からの水漏れは、パッキンの劣化が原因です。

パッキンは経年劣化により変形やひび割れなどが起きるため、定期的な交換が必要になります。

ナットの緩みは蛇口本体や配管の部品などの劣化により、部品同士の接続が悪くなっている可能性が高いです。

また、2ハンドル混合水栓ならではの構造により、冷水と温水を混ぜる内部機構の劣化による水漏れもあります。

シングルレバー混合水栓の水漏れはカートリッジの劣化が多い

シングルレバー混合水栓の水漏れは、他洗面水栓と同様に部品の劣化や不具合が多いです。

しかしながら、シングルレバー混合水栓は構造が複雑なため交換や修理には業者への依頼が得策でしょう。

シングルレバー混合水栓で水漏れが起きる主な原因は、カートリッジの劣化です。

操作レバーとホース・吐水口の接続部分にあるカードリッジは、水量と水温を調整する重要な部品で交換には専門的な知識が必要になります。

また本体とスパウトの根本部分から水漏れする場合は、パッキンの劣化が原因のことも少なくありません。

パッキンのみの交換は家庭でも可能ですが、正確な部品を選定する必要があります。

吐水口からの水漏れは、内部のバルブ不具合や異物の混入が原因のことが多いです。

サーモスタット混合水栓の水漏れは内部の故障が主な原因

サーモスタット混合水栓で水漏れする原因は、3つ考えられます。

1. 内部の温度調節ユニットの故障
2. パッキン・Oリングの劣化
3. 内部のカートリッジの不具合・異物の混入

サーモスタット混合水栓は給湯温度や水圧を変えてもほぼ一定に保つ温度調整機能を持つ高機能の水栓です。

この水栓の水漏れは主に内部の温度制御ユニットの故障が原因です。

レバーやハンドル部分・吐水口の水漏れはパッキンの劣化や内部の不具合が考えられます。

サーモスタット混合水栓は精密な部品が多く、複雑な構造のため家庭での修理は不向きです。

長期的に使用するには、定期的なメンテナンスと点検が重要になります。

洗面水栓タイプ別で見る水漏れ時の対処法

洗面水栓の水漏れは、タイプによって対処法が異なります。

洗面水栓を長期的に使用するには水漏れ箇所や原因を正確に特定し、適切な修理方法を選択することが重要です。

水漏れの原因が部品の劣化や異物混入など軽度なものであれば、専門知識がなくても基本的な工具で自己修理が可能です。

ただし複雑な構造の水栓や大規模な修理が必要な場合は、故障の原因となる可能性もあるため専門業者への依頼が得策です。

単水栓の水漏れは家庭での修理で対応可能なものが多い

単水栓の水漏れ対処法は他水栓と比べてシンプルなものが多く、家庭での対処も可能です。

蛇口先端からの水漏れはコマパッキン（ケレップ）の交換で解決できることが多く、ハンドルを外してスピンドルを取り出し、その先端にあるコマパッキンを新しいものに交換すると対処できます。

ハンドル付近からの水漏れは、ハンドルを取り外して三角パッキンを交換するだけで問題ありません。

またシールテープの劣化が原因の水漏れは蛇口の根元から発生するものが多く、蛇口を取り外してテープを巻き直せば対処可能です。

2ハンドル混合水栓の水漏れは構図が複雑なため業者に対処してもらうと安心

2ハンドル混合水栓の水漏れ対処法は以下の通りです。

ハンドル付近や接続部分・本体と設置面からの水漏れがある場合の対処法は、部品を分解しパーツを交換するといいでしょう。

ただし吐水口からの水漏れは内部にあるカードリッジを交換しなければなりません。

カートリッジの交換には本体を分解する必要があるため、専門知識がなければ修理が難しいケースもあります。

2ハンドル混合水栓での水漏れの多くは基本的な工具で対処可能ですが、複雑な構造になるため不安な場合は業者に依頼すると安心です。

シングルレバー混合水栓の水漏れ対処には専門の工具が必要

シングルレバー混合水栓の水漏れ対処法は以下の通りです。

水漏れの主な原因は2ハンドル混合水栓と同様のものもありますが、シングルレバー混合水栓の修理には専門の工具が必要となるケースも出てきます。

構造も複雑で家庭での修理が困難・不安な方は家庭での修理は避けた方がいいでしょう。

サーモスタット混合水栓の水漏れは家庭での修理を避ける

サーモスタット混合水栓の水漏れ対処法を以下の表にまとめました。

サーモスタット混合水栓は、洗面水栓の中でもっとも複雑な構造の種類です。

内部は精密なパーツが多く、水漏れの対処には専門知識や特殊な工具が欠かせません。

水漏れが発生した場合は、製造元のサポートセンターや専門業者への依頼がベストです。

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