悪徳水道業者によるぼったくり請求の被害に会ってしまったというケースが、全国的に後を絶ちません。水道業者は以前と比較して件数がすさまじい勢いで増えていて、その分悪徳業者に引っかかってしまう人の数も増えています。
また、ほとんどの人がスマホ等でネット検索して見つけた業者に修理を依頼する時代になっていますが、「表示される水道業者の数が多すぎてどこがいいのかよく分からない」「上位に表示されていた業者に依頼したのにぼったくり請求をされてしまった」などといった問題に遭遇する機会も少なくないと思います。
今回は、修理を依頼する際にぼったくり被害に遭わないために、ぼったくり水道業者の見分け方とその対処方法について解説します。

悪徳業者を見分けるポイント

悪徳業者を見抜くために、注意すべきポイントを紹介します。

料金について話したがらない・料金表がない

お金の話をしたがらない、料金について尋ねたら露骨にはぐらかすような業者には要注意です。
もちろん実際に状況を見てみないといくらかかりそうか判断できないことがほとんどなので、電話などで問い合わせをした時点ではあいまいな返答が返ってくることも少なくありません。しかし、「どのような作業にどのくらいの料金がかかるのか」というような、作業ごとの料金も教えてくれないような業者はだいぶ怪しいです。
また、ホームページに料金表が載っていない、「料金表を見せてくれ」と言っても応じてくれない業者にも注意です。担当者の一存で料金が決まってしまう可能性があり、そのような場合はたいてい高額請求になります。

見積もりを出したがらない・見積もりがずさん

「作業前に見積もりを出すことはできません」などと事前に見積もりを出すのを渋る、見積もりを出さずに作業を進めようとする業者は悪徳業者の可能性が高いです。
また、見積もりを出してきたとしても、書かれている修理内容・作業内容が大雑把だったり、不明瞭な文言を使用している場合も安心はできません。

断りたいときの費用について教えてくれない

「とりあえず見積もりにだけ来てもらったけど、やっぱり修理を断りたい」というようなことになった場合のことを考えると、なかなか帰ってくれない、見積もり費・出張費の名目で法外な値段を請求してくる、といったような面倒に巻き込まれてしまう可能性もあります。「まずは点検・見積もりだけでもしますよ」と言ってくる場合でも、費用請求をしないと明言していない場合には用心です。

質問に対する受け答えが良くない

電話口、見積もりを出してもらうタイミングなどで、修理に関する質問をしたときの応対の仕方も重要な見分けポイントです。明確な返答が少ない、なんとなくはぐらかすような答えが多い気がする、というようなちょっとした違和感も馬鹿にできないものです。
また、要望を伝えた時に、案も出さずに「それは約束できません」と無下に即答してくるような業者も怪しんだほうがいいかもしれません。

ぼったくりに遭わないためにできること

以上のポイントを踏まえたうえで、ぼったくり被害に遭わないためにとれる行動を紹介します。

料金・料金表について事前に尋ねる

電話などで事前に相談する際、「行う可能性のある作業と、それぞれの作業ごとの料金を教えてください」といったような料金についての質問をしてみましょう。その時具体的な回答が得られなければ、その業者は呼ばないほうが無難です。
また、ホームページに料金表があるかについても確認しましょう。見当たらない場合は、「料金表を見せてください」と聞いてみましょう。業者が渋るようなら頼まないほうがいいでしょう。ただし、ホームページの料金表には「OO円から」といったような実際の金額の上限がわからないような記載も多々ありますので、そのような場合は「金額の上限を教えてください」と聞いてみましょう。「お伝え出来ません」などと断られたらだいぶ怪しいです。

見積もりを要求する

業者がご自宅に来る前に、見積もりを出してもらえるかどうか確認しておきましょう。また、「見積もりには作業内容ごとの料金がきちんと記載されるのか」という点についても確認しておくと安心です。業者が何かと理由をつけて見積もりを出したがらない場合や見積内容に納得がいかない場合は、見切りをつけましょう。

断りたい時に、無料または最低料金で帰ってくれるか聞く

見積もりを出してもらった上で断りたいというときのために、業者が来る前に、「もし断りたい場合は、どのような料金がかかるのでしょうか」と尋ねましょう。あいまいな返事が返ってきたりした場合は、頼まないことをおすすめします。

業者の対応を確認する

例えば、あらかじめ修理に関する質問をしてみたり、要望を伝えてみたりして業者の雰囲気を確認することもぼったくり防止に有効です。「トイレが詰まる原因にはどんなものがありますか？」「どういう場合に料金が高くなりますか？」「できるだけ短時間で終わらせることはできますか？」など、修理に関係することを聞いてみて、しっかりと答えてくれる業者を選びましょう。「わかりません」と即答するような業者は考え物です。

ぼったくり業者を見抜いて納得のいく修理を！

水道修理が必要な緊急事態には、思わず焦ってしまいすぐに業者を呼びたくなってしまうと思います。ですが、そのような判断力が落ちてしまうときこそ、お伝えしたポイント・対処法を意識して、しっかりとした業者を選びましょう。深呼吸して１つづつポイントを確認すれば、悪質業者のぼったくり被害に遭わずに済む確率がぐっと上がるはずです。

本記事がみなさんの水道業者選びのお役に立てれば幸いです。