マンション上階のトイレの音が聞こえる時の対処法【防振シートの事例あり】
マンションやアパートなどでは【住む前には気づきにくいトラブル】として、騒音などが実例としてあげられます。
騒音といっても、いろいろな原因がありますが、解決が難しくトラブルが長引いているので「もう、あきらめている」という方も多いとお聞きしています。
しかし、きちんと調査をして対策を講じれば解決することもあります。
そこで今回は、騒音の中でも特に相談しにくい、トイレの音について『トイレの音が他に漏れてしまうときの原因や対処法』などを実際に解消した実例も加えてご紹介していきたいと思います。
記事の後半では『トイレの防音対策の基礎知識のまとめ』と『よくあるトイレの音の悩み』についても取り上げて解説していきます。
上の階のトイレの音が響く原因について
まず、知っておきたいのは、一戸建てに多いのが床排水という排水方式のトイレで、マンションに多いのが床上排水(壁排水トイレ)になります。
- 床排水トイレ:一戸建てに多い
- 壁排水トイレ:マンションに多い
ご自宅の排水方式などが良くわからないという方は、ご相談ください。
たとえば、「トイレの音が他に漏れてしまい気になる」「マンションやアパートの上階のトイレの音がうるさい」「上階の部屋からトイレの音がうるさいと苦情がきている「トイレとリビングが近いのでトイレの音をなんとかしたい」といったお悩みが多いのですが、マンションなどで床上排水トイレ(壁排水トイレ)をご使用中のお宅ではトイレの音が下の階のお部屋に響いてしまうことがあります。
他の部屋だけではなく同じご家庭内でもトイレの音が漏れてしまうのは嫌なものですし、逆に、上階のトイレの音が気になってストレスになってしまうという事もあります。
しかし実際問題としては、トイレに入らないというわけにはいかないというところでトラブルが長引く傾向にあるようです。
「どのように対処すればいいのか検討がつかない」という上階の方や、「上の住人に何度も苦情を言って対処を求めたものの、一向に改善しない」という下階の方との間で、トラブルとなってしまうケースがあります。
難しいのは、このトイレの音が響き渡る原因はいくつも考えられるということです。
まずは現地調査をして、原因を特定することが重要です。
日常生活の中で「毎日上階のトイレの音が響き渡るお部屋に住み続けることは難しい」といったお悩みもお聞きしますが被害者にも加害者にもなる可能性があるので、最後までお読みいただいてトイレの防音の重要性などについてもぜひご参考にしてください。
業者選びのポイント:仕方がないとあきらめていませんか?
更にこういったことに対処が可能な(実績のある)業社選びが大切である事を忘れてはいけません。
よくある水漏れや排水詰まりとは違い、上階の小便音被害は稀な事例のため、どの業者も数多くの対応実績があるわけではありません。その際にどうやって相談すればいいのか、その目安などが分かりにくい事はたしかです。
「仕方ない」と思っていたり、「改善できない」と思ってはいないでしょうか。
トイレの音の対策については、原因が特定できた後に解決方法を決めて対策工事をおこなうのですが、実はこの内容の工事を手掛けている業者はそう多くはありません。
依頼をうけた業者が調査をせずに適当な対処をしたために、問題が解決せずにトラブルが大きくなることもありますので、まずは業者選びを慎重におこないましょう。
その中でも複数の実績があって、まず最初は点検による原因の調査から始める業者を選ぶことをお勧めします。
当社の対応エリアの関係もあり、この記事を読んでいる方で対応地域外の方もいらっしゃるかもしれません。それでもご相談は無料で受け付けていますので、業者選びでお困りの際はメールかお電話でご連絡をください。
トイレの音漏れ対策:改善した経緯について
これまで問題がなかったのに、ある日から突然悩まされるということがあります。さらに、それがずっと毎日続くとなるとストレスも大きくなってしまいます。
今回、ご相談をいただいた方は築20年ほどのマンションにお住まいの方でしたが、「2年ほど前までは全く聞こえなかった上階の小便音が、ある日を境に響いてくるようになった」とおっしゃられていました。
上階の方はご家族でお住まいのため、朝から晩まで誰かがトイレに行くたびに響いてくるのだそうで、何度か改善を求めたり、業者に相談して実際に調査を行ったこともあったとの事ですが、改善はできなかったとの事でした。
トイレリフォームやトイレ交換をしたので、急に響いてきたというわけでもなく、住んでいるご家族がかわったと訳でもなかったようです。「原因がよくわからない」ということでまずはご相談をいただいて、現地調査から行うことになりました。
現地調査と改善工事では:防振シートの事例
原因はそれぞれあるので、必ず調査を行ってから改善工事をしていきます。
現地にお伺いさせていただいて、早速必要な箇所の確認、チェックを行った上でペットボトルの水を注ぎ入れるなどいくつかテストを行った結果、今回は防振シートを取り付けることにしました。
トイレタンクや便器を取り外して、床との接地面やボルト取り付け部にゴム状の樹脂シートを張り付けていきます。
他にも不具合などはないか、などもしっかりと確認をしていきます。
細かな箇所も対策工事をおこなったところ、その日を境に小便音が消えました。
「できるだけ早く、費用を抑えた形での改善をすることができました。
☑️ポイント
・目視だけではなく、テストや点検をしっかりと行った上で改善しましょう。
・改善方法がいくつかありますので組み合わることもできます。
他にもある排水音について
今回はトイレの音の中でも、小便音についての改善でしたが、「トイレの位置が壁一枚で居室のすぐ隣という間取り」の場合は、トイレを流すたびに音が響くという事も多くなります。
同じ家でも毎日トイレの音が聞こえるのはストレスになるという方も多いので、ご心配な事があればご相談ください。受験勉強に身が入らないというお子様の親御様からのご相談も増えています。
また、排水時の音についてはトイレ以外の水まわり設備でも発生することがあります。
たとえば、振動などによって給排水管からの騒音が起こることもありますし、水を止めた時にウォーターハンマーという衝撃音が起こることもあります。原因によっては圧力を緩和する機械を取り付けたり、防振ゴムをとりつけたりと、対処法が異なります。
トイレの防音対策について
いままで音が響いてこなかったのに、急に響いてくるというからには、何かしらの原因があると思います。
トイレのリフォームのみではなくお部屋のリフォームなどでも、音の伝わり方が変わってくることがあります。マンションの給排水設備などの工事後などにも「異音が聞こえる」「水が流れにくい」「水の流れがよすぎる」などで、変わってくることもあります。
調査をしなければわからないこともありますが、単純に防音対策をしたいという方には、トイレの防音対策をご紹介します。まとめると以下のようになります。
【トイレの防音対策】
・洗浄音対策の機器を取りつける
・トイレの扉の隙間を塞ぐ
・トイレの便器やタンクを交換する
・トイレに防音カーテンを設置する
・便器に防音シート、遮音シートを活用する
・トイレのドアを防音ドアにする
・天井や壁に吸音材を使用する
・防音マットを敷く
洗浄音の機器を取りつける
トイレメーカーのTOTOなど、様々なメーカーから洗浄音対策の機器がでています。必要に応じて設置することができますので、選択肢の一つになります。ただし、流水音の機器の音がかえって騒音の原因になることもあるので、注意が必要です。
トイレの扉の隙間を塞ぐ
隙間を塞ぐテープが市販されていますので、トイレの隙間を塞ぐなどはすぐにできると思います。ドアの隙間は空気の通り道として作られているので、換気などの関係であまりおすすめはできない方法ではあります。一時的な応急処置として活用する分にはいいのではないかと思います。
トイレの便器やタンクを交換する
最近では、トイレの便器などもさまざま機種がでています。少ない水量で流すタイプやタンクレストイレなどもありますので、節水にもなりお手入れがしやすいなど、使い勝手もいいものが多くあります。
トイレに防音カーテンを設置する
防音カーテンは、本来はトイレに取り付けるものではないのですが、あまり費用をかけずにお手軽という方には、防音カーテンを取り付けてみるという方法もあります。
便器に防音シート、遮音シートを活用する
こちらは、活用できる便器ならば、必須と言えると思いますので、ぜひ活用していきましょう。リフォームの際に誤って遮音シートを取り外してしまったというケースもあるので、シートのチェックをしておきましょう。
トイレのドアを防音ドアにする
リフォームにということになりますが、本格的に防音ドアにすることもできます。換気にも対応しながら防音の対策をすることができます。
天井や壁に吸音材を使用する
トイレの壁には防音シートなどを入れ込むことで、トイレの防音効果があがります。壁だけではなく、天井に防音材を使用することもできます。トイレの天井に防音材を使用するということではなく、音が気になるリビングなどの部屋に取り付けることもあります。
防音マットを敷く
トイレの床に音を吸収する防音マットや防音シートを敷くこともできます。床の上に敷くだけなので床を張り替えたりという大掛かりな工事ではなく、マットの素材を活かして使用することができます。
迷ったときにはどうすればいいの?
いずれの場合にも、しっかりと原因を特定することが必要です。調査と改善の提案をしてくれる業者に相談をしておくことで、アドバイスももらいやすく原因を特定している分、失敗を防ぐことができます。
トラブルに発展させたくない場合には、なおさらです。
今回ご紹介させていただいた事例のように、お客様によりそった提案のできる業者の協力が必要です。相談のできる業者選びが大切ですので、信頼できるパートナーをみつけておくようにしましょう。
また、費用負担については、上階の方が負担するケースと下階の方が負担するケース、今後のお付き合いなども踏まえてお互いで折半するケースなどもあるようです。話し合いで決めていくこともあるのでうまく話し合いをするなどの調整も必要になります。
よくあるトイレの音の悩み
ここではよくあるトイレの音の悩みについてもご紹介していきます。
上下階のという問題だけではなく、ご夫婦やお子様といった同じ家族内でも気にされる方も多くいらっしゃいますし、外部からこられたお客様などに対してのお悩みということもよくあります。これまで気になっていたという方も多いのではないでしょうか。
Q.同じ家族でもトイレの音が聞こえるのが不快になります
同じ家族でも、トイレの音が聞こえると不快に感じられることがあります。トイレのタンクや洗浄音が静かなものに交換したり、音が漏れないようにする工夫も必要です。
Q.お客様がトイレで気を遣わなくてもいいようにしたい
壁を隔ててすぐ隣がリビングなどの場合には、トイレに入りにくいことがあるかもしれません。洗浄音の機器を設置したり、大便器の防音シートなどのチェックをしてみるなどで、すぐにできる対策もあります。状態に応じで対策を講じておけるようにしましょう。
Q.トイレを流すときの騒音で上階からクレームがきてしまいました
原因がわからないと改善も難しいので、まずは原因の調査をしてもらうことをおすすめします。トラブルに発展しないように何らかの対応をするか、まずは調査をしてくれる業者や管理会社に相談をしておくとよいでしょう。
Q.サロンや事務所を自宅で開業していますが、トイレの音が気になります
施術中や打ち合わせ中にトイレの音が聞こえるという事でお困りの方が多いです。対策としては、トイレの洗浄音が小さい便器に交換をする、音楽を流す、場合によってはリフォームなども視野にいれておきましょう。
また、トイレからの異音ではつまりなどの他の原因がかくれていたり、臭いにお悩みの方も多いので以下をご参考にしてみてください。
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