根本が45度に傾いた洗面水栓(SANEI K3763-2-13-AS)の交換工事事例
東村山市にお住まいのお客様から「洗面台の水栓の根元から水がにじんでくる」「レバーが固くて動かしにくい」とのご相談をいただきました。現地確認すると、取付根元が45度に傾いためずらしい洗面水栓で、SANEIのK3763-2-13-ASという品番のものでした。すでに製造も部品供給も終了しており、一般的な水栓はそのままでは取り付けできません。今回はエコライフが行った交換工事の様子をご紹介します。
今回交換した洗面水栓について

今回の現場は東村山市の住宅で、洗面ボウルの写真のとおり、水栓の根本に角度がついて取り付けられていました。これは水栓が傾いたのではなく、水栓を取り付ける面そのものが、最初から45度に傾斜して作られているためです。
取り付けられていたのは、SANEI(旧:三栄水栓)のK3763-2-13-ASという品番の洗面用水栓です。レバーひとつでお湯と水を調整でき、先端を引き出して使えるタイプで、おおよそ20年から25年ほど前に製造されていました。
お客様のお話では、レバーの下あたりから少しずつ水がにじむようになったとのことでした。この症状は、水栓内部のゴムパッキンやカートリッジ(お湯と水を混ぜる部品)の劣化が原因であることが多く、一般的な製品であれば部品交換で直せる場合もあります。
しかし残念ながら、K3763-2-13-ASは形状が特殊なだけでなく、本体も修理部品もすべて販売が終了していました。そのため部品交換では対応できず、水栓そのものを交換する方法をご提案することになりました。
一般的な洗面水栓は取り付けできない理由
洗面台の水栓を交換するときは多くの場合、天板に垂直に立てて取り付けるタイプの水栓を使います。取付面が水平であることを前提に作られており、根元の下からナットで締め付けて固定します。そのため面が平らでないとしっかり密着しません。
ところが今回の洗面化粧台は、取付面が45度に傾いた特殊な構造でした。傾いた面に一般的な立水栓をそのまま取り付けると、水栓ごと斜め前方に大きく傾いてしまい、吐水口の位置や向きが合わなくなります。また根元と取付面の間にすき間ができるため、締め付けても固定しきれず水漏れの原因にもなります。

さらに、45度傾斜した取付面に適合する水栓は、今回取り外したK3763-2-13-ASを含めごくわずかしかありません。同じ品番の新品に取り替えるという選択肢は、すでに残されていない状態でした。
こうした場合、対応方法は大きく二つに分かれます。一つは、取付部分に手を加えたうえで適合する水栓へ交換する方法。もう一つは、洗面化粧台本体ごと新しいものに交換する方法です。エコライフでは、化粧台の傷み具合やご予算をお伺いし、どちらが適しているかをご説明しています。
水栓交換工事
今回のお客様は洗面化粧台自体がまだ十分に使える状態でしたので、水栓のみを交換する方法をお選びになりました。ここからは工事の流れを写真に沿ってご紹介します。
まず、水道の元栓を閉め、水とお湯の配管を順に取り外します。続いて古い水栓を固定しているナットを緩め、K3763-2-13-ASを取り外しました。取付面には水アカが固着していたため、これも丁寧に除去します。
取り外して現れたのが写真②の状態です。取付部分が斜めに切り欠かれており、一般的な水栓の根元ではこの形に合わないことがお分かりいただけると思います。
そこで、45度の傾斜面に取り付けられる水栓を取り寄せて持参しました。傾斜に対応した水栓は種類がごく限られているため、取付穴の大きさや取付面の厚み、水栓の根元の形が合うかどうかを実際に採寸し、確認したうえで選定します。
さらに、新しい水栓を確実に取り付けるため、洗面化粧台の取付部分を一部加工しました。新しい水栓の根元の形状に合うよう、化粧台を切断・加工しています。切断する範囲を誤ると洗面ボウルにひび割れが生じるおそれがあるため、寸法を測りながら慎重に作業を進めました。
加工後、新しい水栓を設置。パッキンを正しい位置に入れて下からナットで締め付け、給水管と給湯管をつなぎ直してから止水栓を開き、通水を確認します。

お湯と水がきちんと出ること、レバーがスムーズに動くこと、接続部分や根元から水がにじんでいないことを点検し、工事完了となりました。
洗面化粧台ごと交換する方法
一方で、水栓の交換だけでは対応できない場合もあります。洗面ボウルにひび割れがある、天板と本体のつなぎ目が傷んでいる、収納扉が腐食しているといったケースです。こうしたときは、洗面化粧台本体ごとの交換をご提案しています。
エコライフでは、パナソニックの「エムライン W750」といった幅75センチの標準的な洗面化粧台への交換も承っております。今お使いのものと同じ幅を選べば、大がかりな工事をせずに入れ替えられることが多く、一日で終わる場合もあります。新しい化粧台は取付面が水平ですので、この先水栓が故障しても、一般に流通している水栓に交換できます。
今回の東村山市の事例では、水栓の交換と取付部分の加工により以前と変わらず快適にお使いいただける状態に戻りました。
K3763-2-13-ASのように20年以上前の特殊な形の水栓は、部品供給がすでに終わっているものが少なくありません。しかし、すぐに洗面化粧台ごと交換しなければならないわけではなく、加工によって水栓交換で対応できる場合もあります。エコライフでは、現地で状況を確認したうえで最適な方法をご提案いたします。洗面台の水漏れや水栓の不具合でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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